NECは7月8日、同社開発の生成AI「cotomi」の性能を強化し、エージェント性能の向上やコンテキスト長の拡大を実現したと発表した。また、AIエージェントのプロトコルであるMCP仕様にも準拠し、さまざまなAIや外部サービスとの連携も強化する。
cotomiは、ユーザーが依頼した業務に対し自律的にタスク分解して必要な業務プロセスを設計し、それぞれのタスクに最も適したAIやITサービスを選択することで、業務を自動実行する。
今回同サービスの推論性能を高めたことで、タスクプランニングやタスク遂行における適切なツール選択能力が強化され、Agentic AIのタスク処理能力及び速度が向上した。
また、cotomiは日本語で20万文字を超える長文にも対応可能になり、AIエージェントに対して複雑な業務指示や複数の制約条件を同時に伝えることができる。これにより、的確かつ柔軟な業務対応が可能となり、幅広い領域でAgentic AIの活用が実現する。
最後に、今回の性能強化でcotomiはMCP仕様に準拠した。MCPを活用した外部サービス連携強化の一環として、Box社との取り組みもすでに進められており、今後も活用範囲を拡大する方針だ。
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です