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マンガで分かるプログラミング用語辞典

「スタックトレース」
~マンガでプログラミング用語解説

マンガで分かるプログラミング用語辞典(262)

解説

 「スタックトレース」(stack trace)は、プログラムの関数などの呼び出し履歴をたどり、表示する機能を指します。

 スタックトレースは、「スタックバックトレース」(stack backtrace)などともいいます。

 多くの場合、ファイル名、行番号、文字の位置、関数名などの情報が、呼び出された分だけ複数行にわたって表示されます。

 プログラムでエラーが起きて停止した場合は、エラーメッセージとともにスタックトレースが表示されます。それらを見ることで、どのようなエラーが起き、どのように関数が呼び出されたのかが分かります。これらの情報は、エラーの原因を究明するために重要な情報となります。

 また、プログラミング言語の多くには、プログラムの途中でスタックトレースを表示する関数が用意されています。これらの関数を利用することで、効率的にデバッグをおこなえます。

サンプル

 「スタックトレース」のサンプルです。

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
  <head>
    <meta charset="UTF-8">
    <title>スタックトレース</title>
    <style> #output { font-size: 24px; line-height: 1.5; } </style>
  </head>
  <body>
    <pre id="output"></pre>
    <script>
window.addEventListener('DOMContentLoaded', e => {
    // 出力用の関数
    const print = function() {
        const el = document.querySelector('#output');
        el.textContent += [...arguments].map(x =>  JSON.stringify(x).replace(/\\n/g, '\n')).join(', ') + '\n';
    };

    // 関数を実行
    try {
        myFunc1();
    } catch(e) {
        print(e.stack);
    }
});

function myFunc1() {
    myFunc2();
}

function myFunc2() {
    throw new Error("myError");
}
    </script>
  </body>
</html>
出力結果
"Error: myError
    at myFunc2 (http://127.0.0.1/sample.html:31:11)
    at myFunc1 (http://127.0.0.1/sample.html:27:5)
    at http://127.0.0.1/sample.html:20:9"

 上記の「出力結果」にあるhttp://127.0.0.1/は、自分のPC(localhost)を指しています。この部分は実行された環境のホスト名に変わるため、実際のサーバー上ではそのアドレスが表示されます。

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この記事の著者

柳井 政和(ヤナイ マサカズ)

クロノス・クラウン合同会社 代表社員http://crocro.com/オンラインソフトを多数公開。プログラムを書いたり、ゲームを作ったり、記事を執筆したり、マンガを描いたり、小説を書いたりしています。「めもりーくりーなー」でオンラインソフト大賞に入賞。最近は、小説家デビューして小説も書いています(『裏切りのプログラム』他)。面白いことなら何でもOKのさすらいの企画屋です。 

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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