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フロントエンド開発における定番ライブラリ「React」の最新バージョン解説

React 19.2新機能ガイド――Activity/useEffectEventを軸に見るパフォーマンス改善の新機能

フロントエンド開発における定番ライブラリ「React」の最新バージョン解説 第6回

 本記事では、動的なWebページを構築するフロントエンド開発の定番ライブラリー「React」の最新版であるバージョン19.2について、新機能を紹介していきます。新しく導入されたActivityとuseEffectEventを中心に、具体的なコード例とユースケースを交えてReact 19.2の変更点について解説します。

はじめに

 Reactは動的なWebページのUI(ユーザーインターフェース)を構築するためのJavaScriptライブラリとして、Meta社(旧Facebook)が公開し、OSSコミュニティーによって開発が続いてきました。2025年10月には、MetaやMicrosoft、Vercelなどにより「React Foundation」が設立され、Reactの開発とエコシステムの維持がより一層強化されそうです。

 2024年12月にリリースされたReact 19では、アクションの導入やReact Server Componentsの公式サポートなど、多くの新機能と改善が行われました。React 19の詳細については、過去の記事で解説しているので、併せてご参照ください。

 2025年10月にはReact 19.2がリリースされ、さらにいくつかの新しい概念やAPIが追加されました。本記事ではReact 19.2 で導入された<Activity>useEffectEventを中心に、具体的なコード例とユースケースを交えて解説します。

図1:React 19.2 のリリース記事
図1:React 19.2のリリース記事

対象読者

  • 新バージョンでReactを体験してみたい方
  • すでにReact開発に従事していて、新機能を知りたい方
  • Reactの最新動向を追っておきたい方

 なお、本記事はReact 19までの機能に関する基本知識があることを前提としています。

前提環境

 本記事のサンプルコードは、以下の環境で動作を確認しています。

  • Ubuntu 24.04
  • React 19.2.0
  • Node.js v22.12.0
  • Google Chrome 141

 サンプルコードを実行するには、サンプルのフォルダーでnpm installコマンドを実行してライブラリーをダウンロード後、npm startコマンドを実行し、https://localhost:3000 をWebブラウザーで表示します。本記事内では本質的な部分を抽出して説明するので、それ以外の実装は各サンプルコードを参照してください。

次のページ
<Activity>:UIの表示制御におけるUXとパフォーマンスの改善

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この記事の著者

WINGSプロジェクト 山田 研二(ヤマダ ケンジ)

株式会社MSEN CTO。高校卒業後、大阪大学の研究所で働きながらプログラミングやWebデザインをはじめ、以後20年以上、Webサイト制作や業務システムの構築を手がけています。フリーソフトもいくつか公開しています。好きな言語はC#とTypeScript、趣味は旅行です。 GitHub アカウントWINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。個人紹介主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著者記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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