はじめに
Reactは動的なWebページのUI(ユーザーインターフェース)を構築するためのJavaScriptライブラリとして、Meta社(旧Facebook)が公開し、OSSコミュニティーによって開発が続いてきました。2025年10月には、MetaやMicrosoft、Vercelなどにより「React Foundation」が設立され、Reactの開発とエコシステムの維持がより一層強化されそうです。
2024年12月にリリースされたReact 19では、アクションの導入やReact Server Componentsの公式サポートなど、多くの新機能と改善が行われました。React 19の詳細については、過去の記事で解説しているので、併せてご参照ください。
2025年10月にはReact 19.2がリリースされ、さらにいくつかの新しい概念やAPIが追加されました。本記事ではReact 19.2 で導入された<Activity>とuseEffectEventを中心に、具体的なコード例とユースケースを交えて解説します。
対象読者
- 新バージョンでReactを体験してみたい方
- すでにReact開発に従事していて、新機能を知りたい方
- Reactの最新動向を追っておきたい方
なお、本記事はReact 19までの機能に関する基本知識があることを前提としています。
前提環境
本記事のサンプルコードは、以下の環境で動作を確認しています。
- Ubuntu 24.04
- React 19.2.0
- Node.js v22.12.0
- Google Chrome 141
サンプルコードを実行するには、サンプルのフォルダーでnpm installコマンドを実行してライブラリーをダウンロード後、npm startコマンドを実行し、https://localhost:3000 をWebブラウザーで表示します。本記事内では本質的な部分を抽出して説明するので、それ以外の実装は各サンプルコードを参照してください。
