AIコードエディタ「Windsurf」は、同ツールが米Cognitionに買収されたことを発表し、あわせて、最新の機能追加となる「Wave 11」を7月17日(現地時間)に発表している。
Wave 11では、Windsurfの中核をなすAIコパイロット機能であるCascadeに、音声サポートが導入された。音声サポートの導入によって、ユーザーはCascadeにテキストを入力する代わりに、音声で話しかけることでタスクを依頼できるようになっている(ただし、音声応答はまだ提供されていない)。
また、Cascadeの会話が長くなってきていることから、会話の中に名前付きのチェックポイント(スナップショット的なもの)を作成することで、チェックポイントから簡単に会話の再開が可能になった。さらに、Cascadeがより大規模なタスクに取り組むようになると、過去の会話の参照が必要になってくるため、以前の会話を@メンションすることによって、Cascadeが以前の会話の完全なコンテキストを把握できるようにしている。
前回のWave 10では、ソフトウェアエンジニアリングの多くがIDEの外部、ブラウザ内で行われるという前提に基づいて、Windsurfブラウザを導入した。今回のWave 11では、Cascadeをより多くのブラウザツールへのアクセスに対応させることで、さらに統合を進めている。具体的には、ブラウザで表示しているタブについて、@メンションを通じてCascadeとチャットしたり、Cascadeはスクリーンショットを撮ったり、DOMツリーを取得したりできるようになった。
さらに、プランニングモードがユーザーから好評を得ていることを受けて、プランニングモードをデフォルトでオンにしている。また、Wave 7から行われているJetBrainsへのCascadeの導入をさらに拡大し、プランニングモード、ワークフロー、ファイルベースのルールのJetBrainsでの利用を可能にした。
そのほか、Cascadeでターミナルを@メンションできるようにするとともに、Cascadeが応答の制限に達した際に自動的に応答を続行する機能など、さまざまな機能追加・改善が行われている。
- 関連リンク
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です