Webアプリ開発
PHPはその誕生からWebページ制作を想定しており、今でもWebアプリの開発に広く使われています。
PHPにはLaravel、Symphony、CakePHP、Slimなどのフレームワークがありますが、ここでは人気も高くエコシステムが充実しているLaravelを題材に、Webアプリ開発のための環境を作っていきます。Laravelにも豊富な拡張機能がありますが、既出のものに加えてLaravel公式の拡張機能Laravel(パブリッシャー:Laravel、ID:laravel.vscode-laravel)を利用するのがオススメです。
拡張機能Laravelでは、クラス/インタフェース/トレイトの新規作成メニュー、Laravelに特化したコード補完、ホバー、シンタックスハイライトなどの機能を利用できます。
Laravel開発環境の構築とプロジェクトの作成
Laravelを利用するには、あらかじめPHPとデータベース(MariaDBなど)が利用できる環境が必要です。XAMPPやHomebrewなどを利用して、あらかじめ環境を整えておきます。また、Laravelのプロジェクト作成にはComposer(PHPのパッケージ管理ツール)」が必要なので、「Introduction - Composer」の手順に従い、Composerをインストールしておいてください。
ここまで準備ができたら、Laravelプロジェクトを、適当な場所にlaravelフォルダを作成して、その下に作成します。
% mkdir laravel % composer create-project laravel/laravel hello "12.*" --prefer-dist
[NOTE]Laravel Boost
Laravelには、生成AI(人工知能)による開発支援のためのBoostが提供されています。2025年8月リリースで、2026年1月にバージョン2.0がリリースされるなど、開発が活発な新しいプロジェクトです。以下のような特徴があります。
- Laravel開発のための各種のMCPサーバ(AIに利用させるための機能群)が多数提供されている
- Laravel本体やパッケージのドキュメントがベクトル化されてAIから参照できる
- プロジェクトチームのためのAIガイドラインを自動生成できる
特に、MCPサーバによりLaravelプロジェクトの構成を確認、変更できるのは大きな支援となるでしょう。例えばMCPサーバDatabase QueriesによりAIがLaravelプロジェクトのデータベースに直接クエリを発行したりといったことが可能です。
LaravelプロジェクトでBoostを利用するには、以下のコマンドを実行します。
% composer require laravel/boost --dev % php artisan boost:install MCPサーバの設定とGitHub Copilotを選択する
VS CodeにおいてBoostのMCPサーバを利用するには、以下の手順を実行します。
- コマンドパレットを開き、"MCP: List Servers"と入力する
- 「laravel-boost」を選択する
- 「サーバーの起動」を選択する
Boostにより、LaravelにおけるAI支援開発は大幅に使い勝手のよいものとなるでしょう。
デバッグの設定
実行とデバッグに対応させるために、launch.jsonファイルを作成します(図12)。Laravelアプリケーションのデバッグには、あらかじめ前述のPHP Debugを含むデバッグ環境の設定が済んでいることが前提です。
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アクティビティバーの
をクリックして実行とデバッグビューをプライマリサイドバーに展開し、「launch.json ファイルを作成します。」をクリックします。
- コマンドパレットが開くので「PHP」を選択します。
- launch.jsonファイルが作成されてエディタービューで開かれます。さらに設定を追加できますが、[Esc]キーでキャンセルし、ファイルを保存します。
デバッグは、「実行とデバッグ」ビューになっている状態で、ビュー上部の緑色の右色三角形のアイコンをクリックして開始します。このとき、「Listen for Xdebug」と表示されているのを確認してください。これが、先ほど設定した構成の名前です。この後、ターミナルを開いて、以下のコマンドでLaravel開発サーバを起動します。
% php artisan serve
デバッグのために、適当な場所にブレークポイントを設定します。ここでは、routes/web.phpに設定しました。サーバ起動時に案内されたURL(http://localhost:8000)にアクセスすると、設定したブレークポイントで停止します(図13)。
実行を継続すれば、図14のようにおなじみのページが表示されます。
今回登場のショートカットキー
| 機能 | macOS | Windows |
|---|---|---|
| コードスニペット(ビルトイン) | [Ctrl]+[Space] | [Ctrl]+[Space] |
まとめ
今回は、VS CodeをPHP開発に使えるように、基本的な言語サポートに加え、WordPress開発、Webアプリ開発のための環境構築について紹介しました。
次回は、Rubyについて、言語サポート、Webアプリ開発などの環境構築を紹介します。
