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Developers Summit 2026 セッションレポート(AD)

日本の消費者は「AI」に厳しい? 満足度24%の壁を突破するTwilioの次世代対話型AIエージェント戦略

【19-B-2】対話型AIで実現する次世代顧客コミュニケーション戦略

AIで変わるコールセンター──Twilioが描く顧客エンゲージメントプラットフォーム

 コールセンターにAIを導入するメリットには、顧客体験向上とコスト削減が挙げられる。自動音声応答システム(IVR)では「〜〜は1番を押してください」と長々と音声案内を聞いてからボタン操作を強いるものだが、AIなら「本日はどのようなご用件ですか?」から始め、顧客は口頭で用件を単刀直入に伝えるだけで次のステップに進むことができる。これだけでも顧客のストレスは大きく減らせるだろう。

 また従来型のコンタクトセンターだと、スキルがあるオペレーターに長々と待機列ができてしまい、待たされた顧客が不満を抱えることにつながっていた。一方、AIエージェントなら、投資できるリソース次第だが無制限に用意できるので顧客を待たせることはない。人間のオペレーターに比べればまだ解決能力は低いかもしれないが、初期対応や定型的な問い合わせなら対応可能なので待機列の解消に役立つだろう。

 注目すべきは費用だ。中村氏の試算では、オペレーターの平均時給から換算すると、1分あたりの人件費は約26.67円だ。一方、AIエージェントだと、Twilioの音声連携サービス「ConversationRelay」の利用料が1分あたり約10円未満($0.07)で、これにGemini 2.5 Flashの生成AI使用料を加えても1分あたり10円強に収まる。人間なら約27円かかる1分の対応が、AIなら約10円にまで下がる計算だ。中村氏は「このコスト差は、これならPoCを開始してみようという強力な判断材料になるはずです」と強調した。

 Twilioが描くAIを活用した顧客体験の世界は、データとAIとコミュニケーションチャネルの3つの柱がリアルタイムでつながり価値を高めていく「顧客エンゲージメントプラットフォーム」だ。

Twilioが描く顧客エンゲージメントプラットフォーム
Twilioが描く顧客エンゲージメントプラットフォーム

 データにはコールのログや購買履歴などがあり、このデータをもとにAIがパーソナライズした回答を導き出し、顧客が望むコミュニケーションチャネル(電話、SMS、メッセージアプリ、ビデオ通話など)を通じて顧客にフィードバックしていくという流れだ。

 顧客体験を改善していくうえで重要な要素は4つ挙げられる。(1)AIエージェント、(2)インテリジェントルーティング、(3)人間の能力の強化、(4)実用的なインサイトだ。

 (1)AIエージェントは、顧客が自身で日常的な疑問を素早く解決できるよう対応し、リアルタイムの顧客データをもとにパーソナライズした回答を提供する。(2)は重要な情報をシームレスに引き継いだ状態で最適なエージェントにルーティングする。(3)はやりとりの最中に関連性の高い情報を提供するなどして人間のオペレーターをサポートする。(4)は現状でも実施されていることだが、コール履歴を分析し、実用的なインサイトとして改善に活かしていく。

 これまでは「電話を切って終わり」だった対応が、会話の内容を要約してCRMに自動入力し、そのデータを次のアクションにつなげるサイクルに変わる。

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ConversationRelayが実現する自然な対話──最適なLLMやサービスを選んで連携

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この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

フリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Onlineの取材・記事や、EnterpriseZine/Security Onlineキュレーターも担当しています。Webサイト:http://emiekayama.net

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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。

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川又 眞(カワマタ シン)

インタビュー、ポートレート、商品撮影写真をWeb雑誌中心に活動。

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提供:Twilio Japan合同会社

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