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Azureのクラウド環境でDevOpsを実現する「Azure DevOps」入門

Azure Test Plansでテスト管理を始めよう

Azureのクラウド環境でDevOpsを実現する「Azure DevOps」入門 第8回

手動テストの実行

 テストケースの作成が完了したら、テストを実行してみましょう。

テストの実行

 「ログイン機能テスト」のテストスイートを選択し「Execute」タブ内のテストケースを選択し、「Run for web application」を選択します。

図16:テストの実行開始
図16:テストの実行開始

 Web Runnerが新しいウィンドウで起動し、テストステップが順番に表示されます。テスト対象アプリケーションを別ウィンドウで開き、ステップに従って操作します。

図17:Web Runnerでのテスト実行画面
図17:Web Runnerでのテスト実行画面

 各ステップの結果としてPass/Failを記録し、必要に応じてコメントやスクリーンショットを添付します。

図18:テストステップの結果記録
図18:テストステップの結果記録

 全ステップ完了後、Web Runnerの画面上部にある「Save and close」でテストランを完了します。

テスト失敗時のバグ登録

 テスト中にステップが失敗した場合、Web Runnerから直接バグを登録できます。左側メニューのTest Plans内にある「Runs」を選択すると、実行したテストランの一覧が表示されます。

図19:テストランの結果一覧
図19:テストランの結果一覧

 先程のテストランを選択し「Test results」欄にある「Failed」となっているテスト結果を選択すると、詳細なテストの記録を確認することができます。この画面の右上にある「Create bug」を選択します。

図20:テスト失敗時のバグ登録
図20:テスト失敗時のバグ登録

 バグ作成画面では、失敗したステップの内容や再現手順などの補足情報を記載して「Save and Close」を選択して保存します。

図21:テスト情報を入力したバグ
図21:テスト情報を入力したバグ

 起票されたバグは、元のテストケースや関連するワークアイテム(要件)と自動的にリンクされます。これにより、バグ修正後の「再テスト」もスムーズに行うことができます。

探索的テストの実施

 Azure Test Plansでは、定義済みのテストケースに沿った手動テストだけでなく、自由な操作の中で問題を発見する「探索的テスト」もサポートしています。

Test & Feedback拡張機能のインストール

 ChromeまたはEdgeの拡張機能ストアで「Test & Feedback」を検索しインストールします。

図22:Test & Feedback拡張機能のインストール(Chromeの場合)
図22:Test & Feedback拡張機能のインストール(Chromeの場合)

 インストール後、ブラウザ右上の拡張機能アイコンから設定画面を開きます。接続先となるAzure DevOpsの組織URL(https://dev.azure.com/{組織名})を入力し、対象のプロジェクトとチームを選択して接続を完了させます。

図23:拡張機能をAzure DevOpsに接続する
図23:拡張機能をAzure DevOpsに接続する

 「Save」を選択して拡張機能の設定を完了します。

探索的テストの開始

 テスト対象となるWebアプリケーションを表示した状態で、ブラウザツールバーの拡張機能アイコンを選択し「Start session」でセッションを開始します。

図24:探索的テストセッションの開始
図24:探索的テストセッションの開始

 セッション中は、仕様書に縛られずアプリケーションを自由に操作しながら問題を探索します。拡張機能のツールバーからは、以下の操作が可能です。

  • スクリーンショットキャプチャ:画面キャプチャと注釈の追加
  • メモの追加:テスト中の気づきを記録
  • 画面録画:操作の様子を動画で記録
  • バグの作成:発見した問題をAzure Boardsに直接登録
  • タスクの作成:改善点をタスクとして登録

 問題を発見して「Create bug」を選択すると、それまでにキャプチャした画像やメモ、さらには実行環境の情報(ブラウザやOS)が自動的に添付された状態で、Azure Boards のワークアイテムが起票されます。

図25:探索的テスト中のバグ報告
図25:探索的テスト中のバグ報告

 検証が終わったら「Stop session」をクリックしてセッションを終了します。記録された内容はAzure Test Plans上で一元管理され、後から振り返ることも可能です。

まとめ

 今回はAzure Test Plansについて、テスト管理の基本概念からテストプラン・テストケースの作成、手動テストの実行、探索的テストの実施までを解説しました。Azure Test Plansを活用することで、テストの計画から実行、バグ登録までを一元管理できることを確認しました。

 本連載では全8回にわたり、Azure Boards、Azure Repos、Azure Pipelines、Azure Artifacts、Azure Test Plansの5つのサービスを紹介してきました。これらを組み合わせることで、プロジェクト管理からソースコード管理、CI/CD、パッケージ管理、テスト管理までを一貫して行えるDevOps環境を構築できます。本連載が、皆さんのAzure DevOps活用の一助となれば幸いです。

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この記事の著者

WINGSプロジェクト 秋葉 龍一(アキバ リュウイチ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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