はじめに
Javaエンタープライズ開発の世界では、フレームワークやソリューションが次々に登場しています。しかし、Microsoft系の開発環境とは違って、フレームワークから開発ツールまでのエンドツーエンドのソリューションを提供しているものはごく少数です。JBossは、Java世界でこの試みに取り組んでいる数少ない例の1つで、次のような主な開発コンポーネントのスムーズな統合を実現しています。
- JBoss Tools
- Seam Webフレームワーク
- JBoss EJB 3.0 Application Server
- RichFaces JavaServer Faces(JSF)コンポーネントライブラリ
- Facelets
- Hibernate Validators
これらのコンポーネントによってJBoss Web開発スタックが形成されています。本稿では、これらのコンポーネントを1つずつ説明してから、Seamアプリケーションを開発するためにJBoss Tools環境をセットアップする方法を示します。
必要なもの
- Seamの基礎知識(Seamについてご存じない方は、少なくともSeamのマニュアルの最初の数章を先にお読みください)
- Eclipse IDE for Java EE Developersのバージョン3.3.1以降
- JBoss Application Serverのバージョン4.2.2