SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

japan.internet.com翻訳記事

Seamアプリケーション開発のためのJBoss Toolsのセットアップ

手取り足取りチュートリアルで新たなツールを手に入れる

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Hibernate Validators

 Hibernate Validatorsは、小規模ながら非常に有用なプロジェクトです(その名称とは裏腹にHibernateライブラリそのものには結びつけられていません)。Hibernate Validatorsは基本的にJPAエンティティ用のバリデータを追加するものです(図3を参照)。具体的には、たとえば次のような新しいバリデータを指定できます。

  • @Length(min/max)
  • @Max(value=)
  • @Min(value=)
  • @NotNull
  • @NotEmpty(文字列用)
  • @Pastと@Future(日付用)
  • @Pattern(正規表現ベースの検証用)
  • @Range(min=,max=)

 詳細については、Hibernate Validatorsのマニュアルを参照してください。

図3 JBoss ToolsでのJPAエンティティのコーディングとHibernate Validatorsの使用。Hibernate Validatorsは基本的にJPAエンティティ用のバリデータを追加するものです。
図3 JBoss ToolsでのJPAエンティティのコーディングとHibernate Validatorsの使用。Hibernate Validatorsは基本的にJPAエンティティ用のバリデータを追加するものです。

 Hibernate ValidatorsはSeamランタイムに含まれているので、新しいSeam Webプロジェクトのclasspathに自動的に追加されます。コードの中でHibernate Validatorsを使用し、それらをSeamとなめらかに統合するためには、次の例のように組み込みSeamタグ<s:validateAll>を使用する必要があります。

<h:form>
    <div>
        <h:messages/>
    </div>
    <s:validateAll>
        <div>
            Country:
            <h:inputText value="#{location.country}" required="true"/>
        </div>
        <div>
            Zip code:
            <h:inputText value="#{location.zip}" required="true"/>
        </div>
        <div>
            <h:commandButton/>
        </div>
    </s:validateAll>
</h:form>

 Seamにおけるフォーム検証の詳細については、フォーム検証のチュートリアルを参照してください。

JBoss EJB 3.0 Application Server

 Seamは初期リリースではJBoss Seamと呼ばれており、JBoss Application Server(AS)と密接に結びつけられていました。しかし、SeamチームはSeamがJBossプラットフォームの枠外にも普及することを望んでいたので、名称を単なるSeamに変え、非JBossサイトとしてseamframework.orgを作成しました。

 とはいえ、SeamはJBoss ASと最も相性がよく、JBoss ASはSeamアプリケーションの開発で最もよく使用される環境です。私はSeamアプリケーションをGlassfishにデプロイできましたが、多くのコンフィグレーションが必要でした(とりわけ、「web.xml」ファイルで、すべてのEJB JSFマネージドbeanを手動でEJBリファレンスとして登録しなければなりませんでした)。

 JBoss AS上でSeam 2.0.1を使用してアプリケーションを開発するためには、JBoss Application Server 4.2.2をダウンロードする必要があります。意外なことに、デフォルトバージョンであるSeam 1.2.1は、このバージョンのJBoss ASとはあまり相性がよくないようです(私が試したときには、Apache MyFacesに関連するデプロイエラーが発生しました)。これはおそらく、バージョン4.2以降のJBoss ASはSunのJSFリファレンス実装を使用し、停滞しているApache MyFaces実装を含めるのをやめたからでしょう。

次のページ
JBoss Tools

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
japan.internet.com翻訳記事連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

japan.internet.com(ジャパンインターネットコム)

japan.internet.com は、1999年9月にオープンした、日本初のネットビジネス専門ニュースサイト。月間2億以上のページビューを誇る米国 Jupitermedia Corporation (Nasdaq: JUPM) のニュースサイト internet.comEarthWeb.com からの最新記事を日本語に翻訳して掲載するとともに、日本独自のネットビジネス関連記事やレポートを配信。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

Jacek Furmankiewicz(Jacek Furmankiewicz)

Compuware Corporation of Canadaの上級開発者/設計者。UNIX、PowerBuilder、C#/Microsoft .NET、Java、PHP、Microsoft SQL Server、OracleなどでITの専門家として12年の経験がある。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/2495 2008/06/06 14:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング