SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

Infragistics NetAdvantageチュートリアル(AD)

フォルダの変更をアラート表示する.NETアプリケーションの作成

NetAdvantage for Windows FormsのWinDesktopAlertコントロールを使った、アラート表示アプリケーションの作成

サーバや共有フォルダなどで、知らないうちにファイルが増えていたり削除されていることがよくあります。いつもフォルダの変更を監視しているわけではないので、フォルダを開いたときにしか分かりません。そこで、特定のフォルダの変更を監視し、フォルダ内のファイルの増減があると、自動的に通知してくれるアプリケーションを作成してみました。

フォルダのファイルが増えると...
フォルダのファイルが増えると...
アラートが表示される。フォルダ名をクリックするとそのフォルダが開く
アラートが表示される。フォルダ名をクリックするとそのフォルダが開く

はじめに

 例えばチーム内でのファイルの受渡しを、特定のファイルサーバや共有フォルダで行うようにしている場合、ファイル数の増減を把握したくなります。いつもフォルダの変更を監視しているわけではないので、実際にフォルダを開いてみないとファイルの増減は分かりません。そこで、特定のフォルダの変更を監視し、フォルダ内のファイルの増減があると、自動的に通知してくれるアプリケーションを作成してみました。

 情報の通知は、今行っている作業の邪魔にならないように、Windowsのタスクバーエリアに表示させます。これには、NetAdvantage for Windows FormsWinDesktopAlertコントロールを使用します。アラートにはリンクを設定し、アラート表示文字をクリックするとそのフォルダを開くようにします。

対象読者

 Visual Basic .NETやC#を使ってプログラムを作ったことのある人。

必要な環境

 Visual Basic 2005またはVisual C#2005、Visual Studio 2005でプログラムが作れる環境。

 なお、本プログラムはWindows Vista上で動作するVisual Studioを使用して作成し、Windows Vistaにて動作確認を行っています。Windows XP、Windows 2000では、フォルダの表示などで記事と多少違った動作をする可能性があります。

プログラム実行時の注意事項

 アプリケーションを正常に動作させるためには、次のファイルをインストールする必要があります。

  • Infragistics2.Win.Misc.v7.2.dll
    WinDesktopAlertコンポーネントを含む .NET アセンブリ。
  • Infragistics2.Shared.v7.2.dll
    .NET 用の Infragistics Shared サポート アセンブリ
  • Infragistics2.Win.v7.2.dll
    .NET 用の Infragistics Windows Forms サポート アセンブリ

 これらのファイルを、プログラムを実行するBinフォルダに格納します。

 .NET Framework 2.0から追加されたクラスやメンバを使用しているので、.NET Framework 2.0がインストールされていることが必須条件です。

コンポーネントのインストール

 初めてNetAdvantage for Windows Formsを使用する方は、プロジェクトにNetAdvantage for Windows Formsをインストールする必要があります。

 インストーラは、インフラジスティックス社のWebページからダウンロードできますので、ここからダウンロードしてインストールしてください。製品ページ左側の[ダウンロード]をクリックし、[NetAdvantage for .NET 2007.2 Full [CLR 2.0]]をクリックします(お試し版のインストールには、アカウント登録が必要です)。

 ファイルはZIP形式で圧縮されています。有償のコンポーネントですが、プロダクトキーを入力せずにインストールすることで、お試し版として使用できます。制限事項などの詳細については、インストーラに同梱されているリリースノートを参照ください。

コントロールの追加

 NetAdvantage for Windows Formsは、自動でVisual Studio 2005のツールボックスにタブを作成しコントロールを登録します。

 スタートメニューから、[Infragistics]-[NetAdvantage for .NET 2007.2 FullCLR 2.0]-[NetAdvantage for .NETツール]-[Visual Studio ツールボックス タブの作成]を選び、タブユーティリティを実行します。このユーティリティを実行すると、Visual Studio .NETにWindowsフォームツール用の新しいツールボックス タブと、別に ASP.NET ツール用のタブが作成されます。次に、Visual Studio .NET のそれぞれのタブに NetAdvantage for .NET ツールキットにある使用可能なすべてのツールが追加されます。

タブユーティリティを実行すると...
タブユーティリティを実行すると...
自動的にWindowsフォームツール用の新しいタブが作成される
 自動的にWindowsフォームツール用の新しいタブが作成される

次のページ
WinDesktopAlertについて

この記事は参考になりましたか?

Infragistics NetAdvantageチュートリアル連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

瀬戸 遥(セト ハルカ)

8ビットコンピュータの時代からBASICを使い、C言語を独習で学びWindows 3.1のフリーソフトを作成、NiftyServeのフォーラムなどで配布。Excel VBAとVisual Basic関連の解説書を中心に現在まで40冊以上の書籍を出版。近著に、「ExcelユーザーのためのAccess再...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/2625 2008/09/04 13:19

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング