グリッドのデータを印刷してみよう
売上管理アプリケーションでは、売上票を印刷できる機能も必要だと思います。FlexGridでは、これらの機能も簡単に実装することができます。
FlexGridの内容を印刷するにはPrintGridメソッドを利用します。以下のコーディングだけで印刷が可能になります。
this.c1FlexGrid1.PrintGrid("ドキュメント名称", 印刷オプション, "ヘッダー", "フッター");
また、印刷オプションを設定することにより、用紙1枚に調整して印刷したり、プレビューダイアログを表示したりできます。今回の場合、ヘッダー部分に「○○月度」と設定し、フッター部分にページ番号を表示してみましょう。
string title = string.Format("{0}月度売上表", this.dateTimePicker1.Value.Month); this.c1FlexGrid1.PrintGrid(title, PrintGridFlags.FitToPage| PrintGridFlags.ShowPreviewDialog, title, (char)(9) + "" + (char)(9) + "Page {0}/{1}");
ヘッダー文字列、フッター文字列は、タブ区切りで3つのセクションに分けられています。今回のサンプルでは、ヘッダーは左詰、フッターは右詰のため、フッター部分にタブを2つ追加してあります。
ページ番号を指定している部分の「{0}」「{1}」は、それぞれ現在のページ番号とページ総数のプレースホルダになっています。
まとめ
今回は、FlexGridに実装されている機能を使用して「合計行の追加」「セルの描画」「グリッドデータの印刷」を行いました。簡単なメソッドの呼び出しを行うだけで、集計計算やビジュアルの変更、印刷処理を行うことができたかと思います。
次回からは、FlexGridと他のコントロールとを連携したり、PDFファイルを出力したりし、さらなるバージョンアップを図っていこうと思います。