はじめに
Windows PowerShellは.NET Frameworkをベースとした非常に強力なシェルです。この連載では、PowerShellのコマンドレット使用例にとどまらず、.NET Frameworkを活用した実例やスクリプトの開発など、実践で役立つ使用方法を紹介していきます。
対象読者
Windows PowerShellの基本操作が行える方。過去に入門記事を連載していますので、併せて参照ください。
ファイルシステム関連コマンドレット
活用編第1回目では、ファイルのリスト表示を中心に説明します。
PowerShellは下記に示すように、ファイルシステムに対する多くのコマンドレットを備えています。説明はファイルシステムについて言及していますが、これらのコマンドレットはファイルシステム以外にも使用できることに注意してください。
コマンドレット | エイリアス | 説明 |
Get-ChildItem | gci, ls, dir | 指定ディレクトリのファイル一覧を取得します |
コマンドレット | エイリアス | 説明 |
Add-Content | ac | 既存のファイルに指定した値を追記します |
Clear-Content | clc | 指定したファイルの内容を削除します |
Get-Content | gc, cat, type | 指定したファイルの内容を取得します |
Set-Content | sc | 指定したファイルに指定した内容を書き込みます |
New-Item | ni | ファイルを新規作成します |
コマンドレット | エイリアス | 説明 |
Move-Item | mi, mv, move | ファイルやディレクトリを指定した場所へ移動します |
Remove-Item | ri, rm, rmdir, del, erase, rd | ファイルやディレクトリを削除します |
Copy-Item | cpi, cp, copy | ファイルやディレクトリをコピーします |
Rename-Item | rni, ren | ファイルやディレクトリをリネームします |
コマンドレット | エイリアス | 説明 |
Get-Location | gl, pwd | 現在の作業ディレクトリを取得します |
Pop-Location | popd | 現在の作業ディレクトリを、最後にスタックにプッシュしたディレクトリに変更します。 |
Push-Location | pushd | 現在の作業ディレクトリをスタックにプッシュします。 |
Set-Location | sl, cd, chdir | 現在の作業ディレクトリを、指定された場所に設定します。 |