実施結果を評価する
コードレビューを試してみた結果は次のとおりです。たしかに効果があることが分かりましたが、実施方法にいくつか問題点も見つかりました。
- 良かった点
- テスト前に機能漏れが見つかった
- easyミスが見つかった
- 悪かった点
- 改修量が多いと、印刷量/マーキングの手間が増える
- 指摘事項が手書きのため、管理が面倒
その後、上記問題点を改善し、自信をもって開発手順に組み込むことができました。
これらの結果は、実際に実施したからこそ明らかになった事柄であり、机上であれこれ考えてみても結果を得ることは難しいと思います。
独善パターンの完成
このように問題の抽出と改善を何度も繰り返すうちに、自分の中で1つのパターンができあがりました。それが「独善パターン」です。「独善パターン」とは、下記の手順を指します。
- 改善したい事を明確化する
- 情報を収集する
- 実践項目を選択する
- 導入前に試してみる
- 試した結果を評価する
- うまくできた → 導入する
- うまくできなかった → 改善策を考える/導入を見送る
これらをまとめると、図1のようになります。

このパターンを用いる際には、次の注意点があります。
解決策が複数見つかった場合
解決策が複数見つかった場合は、下記の優先順位に従い、どの方法を試すかを考えます。
- 簡単 :導入時の敷居が低くなります。
- 効果の高さ:目標達成が短期間に実現されます。
- 安価 :プロジェクトの原価上昇を抑えることができます。
これを見ると、「導入効果が高い高価な方法より、導入効果の低い安価な方法を選んだ方が良い」ということになりますが、まさにその通りです。導入効果とはそのプロジェクトに導入し、どのような効果があるか確認するまで分かりません。効果が不確実な場合、安価な手法を選択することでリスクを回避することができます。また、「独善」という前提条件から考えて、「自分」以外のリソースは得られないものと考えておく必要があります。
解決策が見つからない場合
問題点の解決に莫大なコストが掛かる場合や、現在の技術では対処できない場合などがあります。そのような場合は、下記2つの道があります。諦めることも肝心です。
- 解決を諦める
- その手法そのものの使用を諦める
使い勝手の悪さが許容範囲内でかつ問題の解決が図れるのであれば、とりあえずその手法を使い、将来改善可能な状況になった際に改善を行います。こうすることで、その手法の価値を享受することができる上に、その手法のスキルを伸ばすことができます。
しかし、使い勝手の悪さが許容範囲を超える場合は、素直にその手法を諦めるか、別の手法を探すべきです。
常にアンテナの感度をMAXにする
IT業界では、日夜新しいアイディアや手法が生み出されています。これらを有効活用しない手はありません。新たな改善手法の発見のためにも、常にアンテナの感度をMAXにしておき、書店での新刊チェック、Webサーフィン、先輩との雑談など、様々な所から情報収集する習慣を身につけておくことが有効です。
上記「独善パターン」と「注意点」を有効活用することで、「独善」が実行可能となります。 次回より、私が実際に行った「独善」を紹介していきたいと思います。
