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組込みコンポーネントシステムTECS

【第3回】コンポーネント記述言語TECS CDL


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 今回は、組込みコンポーネントシステムTECSの核となる、コンポーネント記述言語「TECS CDL」の概要を説明します。

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コンポーネント記述言語TECS CDL

 これまで、組込みコンポーネントシステムTECSの概要、アプリケーション開発手順、コンポーネント図と説明を進めてきましたが、今回はTECSの核となるコンポーネント記述言語「TEC SCDL」について説明します。

 コンポーネント図については第2回記事で大部分を説明できましたが、コンポーネント記述言語を細かいところまで説明をするには、かなりのページを要します。

 そこで、まずはTOPPERS/JSPの配布に含まれているサンプルプログラムsample1を例に、コンポーネント記述を見ていきます。TOPPERS/JSPは、オープンソースのRTOSであり、TOPPERSプロジェクトのホームページからダウンロードできます。お持ちでない方は、ダウンロードしてみてください。

sample1のコンポーネント化

 sample1を、コンポーネントに分解して、コンポーネント図で表したものが図1です。小さな例ですが、sample1が、4つのタスクと1つの周期ハンドラからなること、メインタスクが3つのサブタスクを制御していること、3つのサブタスクはメインルーチンを共有していることが見て取れます。

 これらのことは、もちろんソースコードを眺めても分りますが、コンポーネント図による見える化で、直観的な理解が容易になります。前回説明しませんでしたが、タスクやハンドラのように能動的なコンポーネントは、二重線で囲みます。

図1:sample1.cのコンポーネント図
図1:sample1.cのコンポーネント図

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この記事の著者

大山 博司(おおやま ひろし)

TOPPERSプロジェクト コンポーネント仕様ワーキンググループ主査オークマ株式会社 FA システム本部 主管技師オークマ株式会社(当時は大隈鉄工所)に入社以来、数値制御装置の制御ソフトウェア開発に従事する。博士(工学)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/3807 2009/04/03 11:37

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