はじめに
本稿はVisual Studio Team System 2008 Team Foundation Server(以下、TFS)に用意されている「作業項目」という機能を使い倒すというシリーズの第5回です。
今までの回は作業項目を定義すると言うところに主眼をおいた内容でした。この回と次回では作成した作業項目定義(もちろん既存の作業項目定義も同じです)を使って、実施中のプロジェクトのスケジュール管理をProject Server 2007(以下、Project Server)を使って行ってみようということにチャレンジします。ゴールにたどり着くまでに長い道のりになることが予想されますので、まず今回では、環境の準備までを行っていきます。
対象読者
- .NET Frameworkを利用した開発プロジェクトに携わっている人
- Visual Studio Team System 2008に興味がある人
- Team Foundation Serverの作業項目のカスタマイズに興味がある人
必要な環境と準備
本稿で解説している内容を実際に行うためには最低限以下の環境の準備が必要です。
- Visual Studio Team System 2008 Team Foundation ServerがインストールされたWindows Server 2003またはWindows Server 2008
- Office Project Server 2007がインストールされたWindows Server 2003またはWindows Server 2008
- Office Project Professional 2007がインストールされた端末
ここで、TFSとProject Serverは必ず別のOS上にインストールしておくようにしてください。Project Professionalはどこかの端末に共存させても良いですし、手元のクライアント端末にインストールしても構いません。
それぞれのインストールについてですが、Visual Studio Team System 2008 Team Foundation Serverをセットアップする方法については、シリーズ第一回の「作業項目をカスタマイズしてみる」の必要な環境と準備で解説していますのでそちらを参照してください。
Office Project Server 2007のライセンスがない場合は、「Project Server 2007 試用版」をダウンロードして利用することができます。Project Server 2007のインストールはウィザードに従って次々進めるだけなのであまり悩むこともないかもしれませんが、「Microsoft Office Project 2007 技術トレーニング資料」のページから「インストール手順紹介」というPowerPointの資料をダウンロードすることができるので、これを参考にセットアップを進めてください。なお本稿執筆時点(2009年7月末)では、Office Project Server 2007 Service Pack 2がリリースされていますのでこれも適用しておきましょう。
Office Project Professional 2007のライセンスがない場合は、「Office Project Professional 2007」のサイトから[今すぐダウンロード]を選択して、ダウンロード手順を踏んでください(Windows Live IDが必要です)。ダウンロードができたら、インストールはウィザードに従うだけなので特に問題なく実施できるはずです。