SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

Visual Studio Team System 徹底活用

Team Foundation Serverで作業項目もスケジュールもまとめて管理(準備編)

Visual Studio Team System 徹底活用(5)

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

PS Connector本体のインストール

 まずは、PS Connectorの本体となるコンポーネント群をインストールしていきます。この作業は本稿の例ではconnector端末でじインストーラーを起動するユーザーはTFSの利用を許可されているユーザーになるようにしてください。この点に気を付けた上で「Microsoft Project Server 2007 Connector.msi」ファイルを実行します。インストールのステップは次のとおりです。

  1. 最初の画面ではそのまま[Next]を選択する。
  2. End-User License Agreementの内容を確認し、[I agree…]にチェックを入れ、[Next]を選択する。
  3. ReadMeの内容を確認し、[Next]を選択する。
  4. Installation Options画面では[Microsoft Project Server 2007 Connector Server Installation Component]を選択する。
  5. Set Up Installation Path and Disk Space Informationの画面では、インストール先を決定して[Next]を選択する。
  6. Server and Uri Namesの画面で次の表の通りに設定する。
from属性の設定値一覧
項目名 説明
Parent Website for Connector PS Connectorの管理サイトにするWebサイトを選択する。通常はデフォルトのままで問題ありません。
Uri for Project Server PWA Project Server Web AccessサイトのURIを指定する。<servername>部分をProject Serverの端末名に設定する。
Uri for Project Server SSP Project Serverを実行しているWSSのShared ServiceサイトのURIを指定する。<servername>部分をProject Serverの端末名に設定し、<sharedservice>部分をSSP名(デフォルトは SharedService1)に設定する。
Uri for Team Foundation Server Team Foundation ServerのWebサービスのURIを指定する。<servername>部分をTFSの端末名に設定する。
  1. Service Account Credentialsの画面では、PS Connector管理サイトのIISワーカープロセス実行アカウントを設定する。通常はTFS Service Account名を設定する。異なるものにする場合、インストール前準備の事前設定要件にあるA1.~C1.を該当ユーザーに読み替えて再設定しておく。
  2. Database Serverの画面では、Database Serverの項目に現在の端末の端末名を設定し、[Next]を選択する。ただし、別のデータベースサーバーを利用する場合や名前付きインスタンスを利用したい場合には状況に合わせて設定する。また、既存のデータベースを利用したい場合には、[Use Existing…]のチェックボックスにチェックを付け、2つのデータベース名を設定する。
  3. Project Web Access GUIDの画面では、Project ServerのGUIDを設定する。Project ServerのGUIDを得るための手順は次のとおり。
    • 9-A. Project Server 2007をインストールしてある端末の操作を開始する
    • 9-B. [管理ツール]-[SharePoint 3.0 サーバーの全体管理]を開く
    • 9-C. 左メニューの[共有サービス管理]から[SharedService1]を選択する
    • 9-D. [Project Web Access]を選択する
    • 9-E. [http://<servername>/pwa]のコンテキストメニューから[編集]を選択する
    • 9-F. 9-Eの選択後、アドレスバーの末尾にあるid=XXXXのXXXXがGUIDとなっている
  4. Ready to Installの画面では、設定内容を確認して[Install]を選択する。
  5. 正常にインストールが終了すると[Thank You for Installing the Microsoft Project Server 2007 Connector]と書かれた画面が表示されるので[Finish]を選択する。なお、インストールにエラーがあると同様の画面で、ログファイルの確認を促すメッセージが表示されるため、指定されたパスにあるファイルを確認してエラーを是正し、再度インストールを行う。

 以上で、PS Connector本体のインストールは終了です。手順の一部に少し面倒な部分がありますが、ソフトウェアや事前設定の要件を満たしていれば、割とすんなりここまで進んでくることができると思います。

Project Server 2007用PS Connector Componentのインストール

 今度は、Project Serverを動作させている端末に、PS Connectorと連動させるためのコンポーネント群をインストールしていきます。この際、インストーラーを起動するユーザーはTFSの利用を許可されているユーザーになるようにしてください。この点に気を付けた上で「Microsoft Project Server 2007 Connector.msi」ファイルを実行します。インストールのステップは次のとおりです。

  1. 最初の画面ではそのまま[Next]を選択する。
  2. End-User License Agreementの内容を確認し、[I agree…]にチェックを入れ、[Next]を選択する。
  3. ReadMeの内容を確認し、[Next]を選択する。
  4. Installation Options画面では[Microsoft Project Server 2007 Connector Project Server Installation Component]を選択する。
  5. Connector Machine Nameの画面では[Connector Machine Name]部分にPS Connector本体をインストールした端末名を設定し、[Next]を選択する。
  6. Service Account Credentialsの画面では、TFSのサービスアカウントのユーザー名、パスワードを入力して、[Next]を選択する。
  7. Uri for Project Server PWAの画面では、<servername>に現在の端末の端末名を設定し、[Next]を選択する。
  8. Ready to Installの画面では、設定内容を確認して[Install]を選択する。
  9. 正常にインストールが終了すると[Thank You for Installing the Microsoft Project Server 2007 Connector]と書かれた画面が表示されるので[Finish]を選択する。なお、インストールにエラーがあると同様の画面で、ログファイルの確認を促すメッセージが表示されるため、指定されたパスにあるファイルを確認してエラーを是正し、再度インストールを行う。

 以上で、Project Server用PS Connector Componentのインストールは終了です。事前準備、インストーラー実行ユーザーに問題がなければすんなりインストールが完了できると思います。

TFS用PS Connector Componentのインストール

 最後に、TFSを動作させている端末に、PS Connectorと連動させるためのコンポーネント群をインストールしていきます。この際、インストーラーを起動するユーザーはTFSの利用を許可されているユーザーになるようにしてください。この点に気を付けた上で「Microsoft Project Server 2007 Connector.msi」ファイルを実行します。インストールのステップは次のとおりです。

  1. 最初の画面ではそのまま[Next]を選択する。
  2. End-User License Agreementの内容を確認し、[I agree…]にチェックを入れ、[Next]を選択する。
  3. ReadMeの内容を確認し、[Next]を選択する。
  4. Installation Options画面では[Microsoft Project Server 2007 Connector Team Foundation Server Installation Component]を選択する。
  5. Connector Machine Nameの画面では[Connector Machine Name]部分にPS Connector本体をインストールした端末名を設定し、[Next]を選択する。
  6. Service Account Credentialsの画面では、TFSのサービスアカウントのユーザー名、パスワードを入力して、[Next]を選択する。
  7. Ready to Installの画面では、設定内容を確認して[Install]を選択する。
  8. 正常にインストールが終了すると[Thank You for Installing the Microsoft Project Server 2007 Connector]と書かれた画面が表示されるので[Finish]を選択する。なお、インストールにエラーがあると同様の画面で、ログファイルの確認を促すメッセージが表示されるため、指定されたパスにあるファイルを確認してエラーを是正し、再度インストールを行う。

 以上で、TFS用PS Connector Componentのインストールは終了です。事前準備、インストーラー実行ユーザーに問題がなければすんなりインストールが完了できると思います。

まとめ

 かなりの数のステップを踏んできましたが無事にインストールまで行うことができましたか? もし、エラーが出る場合には特に権限設定について再度確認を行ってみてください。特に、Active Directoryによるドメイン環境を利用していない状況で、無理やり進めようとするといろいろなところではまってしまいます。もしなんとかインストールできたとしてもその後でまたいろいろと問題がでてくることになりますので、PS Connectorを利用するときには必ずドメイン環境を用意しておきましょう。

 今回はインストールまでになりますが、次回はいよいよこの環境を利用して、TFSとProject Serverの連携を行っていきます。できる限り、コンセプトや動作原理にも触れていきたいと思いますのでどうぞお楽しみに。

参考文献

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Visual Studio Team System 徹底活用連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト りばてぃ(リバティ)

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/4402 2009/10/20 14:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング