柳井です。デバッグで一番嫌いなのは機種依存です。自分のマシンで動くものが、他のマシンでは動かない。これほど悩ましいことはありません。 さて、本のことを少し。 去年になるのですが、言語の消滅に関する本を数冊読みました。生物の多様性が失われているのと比例して、人間の言語の数も激減しているという話です。 「言語が少なくなれば、同じ言葉で会話ができるので便利ではないか?」
しかし、問題も生じます。人類全体の知識量が減り、発想が固定化してしまうのです。これは言わば、世界中にC言語しかないような状態です。 「Javaにあるあの機能が欲しい」「perlにはこんな便利な機能がある」といった、言語ごとのノウハウや相互影響はなくなります。 冗長なように見えても、ある程度の多様性が保たれていたほうが、トータルの知識量は多くなります。 でも、どんなに多様性が必要でも、機種依存でプログラムが動かないのは勘弁して欲しいです。 |
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4コママンガの連載第8回です。助手のデバッグの適性に対する博士の評価はいったい? 毎週火曜日更新。
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柳井 政和(ヤナイ マサカズ)
クロノス・クラウン合同会社 代表社員http://crocro.com/オンラインソフトを多数公開。プログラムを書いたり、ゲームを作ったり、記事を執筆したり、マンガを描いたり、小説を書いたりしています。「めもりーくりーなー」でオンラインソフト大賞に入賞。最近は、小説家デビューして小説も書いています(『裏切りのプログラム』他)。面白いことなら何でもOKのさすらいの企画屋です。
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