SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

japan.internet.com翻訳記事

式ツリーからラムダ式を構築する

関数型構築を利用したラムダ式の動的な構築

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 この記事では、ラムダ式について詳しく説明します。.NETの開発者がラムダ式を理解し、コード内でもう少し上手に、もう少し頻繁にラムダ式を使用できるようになるためのお手伝いをしたいと思います。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

はじめに

 世の中には、一見すると不思議でも、トリックを知ればそうでもないというものがあります。マジックなどはまさにそうですが、.NET Frameworkにも同じような側面があります。この記事では、ラムダ式について少し踏み込んで学習します。関数型構築を利用してラムダ式を動的に構築する方法も紹介します。現実的には、このような方法でラムダ式を構築することはまれでしょう。しかし、ラムダ式は優れた機能です。この記事ではラムダ式について詳しく学習することで、.NETの開発者がラムダ式を理解し、コード内でもう少し上手に、もう少し頻繁にラムダ式を使用できるようになるためのお手伝いをしたいと思います。

 一般的に、関数型構築を使用する際には、構築する式の各要素に対して関数を呼び出す必要があります。ラムダ式の場合は、パラメータ、定数、二項演算など、生成したいすべての要素について関数を呼び出します。ラムダ式を動的に構築するメソッドは、System.Linq.Expressions名前空間に定義されています。

ラムダ式のおさらい

 ラムダ式は歴史的に、関数ポインタ、デリゲート、匿名メソッドと発展し、最後にたどりついたものです。端的に言えば、ラムダ式は関数を簡略化した記法です。最も大きな違いは、ラムダ式を使用すると、関数を記述する際の手間のほとんどを省くことができる点にあります。次の例は、単純な二項演算(「以下」の判定)を実行する関数と、同じ動作をラムダ式で記述したものです。

Function LessThanOrEqualTo(ByVal i As Integer) As Boolean
  Return i <= 7
End Function

Dim lambda As Func(Of Integer, Boolean) = Function(i) i < 7

 LessThanOrEqualTo関数でも、lambdaというラムダ式(ジェネリックデリゲートとして定義)でも、同じ解を得られます。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
ラムダ式の動的な構築

この記事は参考になりましたか?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
japan.internet.com翻訳記事連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

japan.internet.com(ジャパンインターネットコム)

japan.internet.com は、1999年9月にオープンした、日本初のネットビジネス専門ニュースサイト。月間2億以上のページビューを誇る米国 Jupitermedia Corporation (Nasdaq: JUPM) のニュースサイト internet.comEarthWeb.com からの最新記事を日本語に翻訳して掲載するとともに、日本独自のネットビジネス関連記事やレポートを配信。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

Paul Kimmel(Paul Kimmel)

CodeGuruのVB Todayのコラムニスト。オブジェクト指向プログラミングや.NETについてさまざまな書籍を執筆。『Professional DevExpress ASP.NET Controls』(Wiley刊)はAmazon.comおよび大型書店で好評発売中。『Teach Yourself the...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/5026 2010/04/08 14:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング