レバテックは、IT人材を採用する企業担当者1000名とIT人材3000名を対象に実施した、管理職への意向や採用実態に関する調査の結果を12月18日に発表した。同調査は、11月22日〜29日の期間に行われている。
調査対象者のうち、現在管理職に就いていないIT人材に、今後管理職になりたいと思うかを尋ねたところ、「非常にそう思う」と「ややそう思う」を合わせた割合は15.7%に留まった。
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今後管理職になりたいと「非常にそう思う」または「ややそう思う」と答えた人に、その理由を尋ねた質問では、「給与・報酬を現状より上げたいから」(56.7%)がもっとも多く、以下「組織への影響力を拡大したいから」(12.6%)、「組織や部門の意思決定の権限を持てるから」(9.4%)が続いている。
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今後管理職になりたいと「ほとんどそう思わない」または「まったく思わない」と答えた人に、その理由を尋ねたところ、「責任やストレスを感じることが増えそうだから」(48.4%)が他を大きく引き離して最多となった。そのほか、「管理業務よりも技術者としての専門性を磨きたいから」(11.7%)、「適性がないと感じるから」(11.3%)といった回答もみられる。
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今後管理職になりたいと思うかを尋ねた質問への回答を年代別でみると、年代が上がるにつれて「今後管理職になりたくない」と回答する割合が高くなり、50代では「なりたくない」が約7割に達した。
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管理職になりたくない理由を年代別でみると、20代では「給与」や「残業時間」を挙げる回答が多いのに対して、40代・50代では「自身の適性」や「技術者としてのキャリア志向」を踏まえた回答が多い。
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現在管理職に就いている人に、管理職を続けたいかを尋ねた質問では、「ほとんどそう思わない」と「まったく思わない」を合わせた割合が24.1%に達した。
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管理職を続けたいと「ほとんどそう思わない」または「まったく思わない」と答えた理由としては、「責任やストレスを感じることが多いから」(52.0%)もっとも多く、「給与の割に合わないから」(12.5%)といった回答もみられる。
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管理職を続けたいと「非常にそう思う」または「ややそう思う」と答えた人に、その理由を尋ねたところ、「給与や報酬を現状より上げたい」(39.2%)が最多となり、以下「組織や部門の意思決定の権限を持てるから」(19.6%)、「組織への影響力を拡大したいから」(17.9%)が続いている。
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IT人材の採用において、企業が2024年度にもっとも力を入れて採用しているポジションとしては、「リーダークラス」(38.0%)がもっとも多く、「メンバークラス」(36.1%)、「ハイクラス・管理職」(20.5%)がそれに続いた。
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「管理職」を担うIT人材を重点的に採用している企業が、もっとも注力している採用チャネルとしては、「スカウト型の求人媒体」が最多となっている。
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