はじめに
今回は、プログラム作成に、グラフィカルなユーザインタフェースを提供するウィジェット(Widgets)について説明して行きたいと思います。ウイジェットには、表などをページにポップアップさせるモジュールOverlay、スライダーを表示するモジュールSlider、タブパネルを可能にするインターフェースを提供するモジュールTabviewがあります。
対象読者
Webアプリケーションに興味があり、Yahoo! User Interface Libraryに注目している人。HTMLとJavaScriptを使える人を対象にしています。
必要な環境
HTMLとJavaScriptが作成できるエディターとインターネットにつながっているパソコンがあれば、例題の作成、確認ができます。
ポップアップ
ページ作成時、一時的に表などをポップアップさせたいときがあると思います。このような時便利な、ポップアップをサポートするモジュールOverlayの説明を行ないます。
ポップアップで表示した表をボタンで表示/非表示にする例題を示します。以下が例題起動時の画面です。
以下のリスト1を見てください。
YUI().use("overlay", function(Y) { //(1) var xy = Y.one("#canvas").getXY(); var overlay = new Y.Overlay({ //(2) srcNode:"#overlay", width:"15em", xy:[xy[0] + 50, xy[1] + 80] }); overlay.render(); //(3) Y.on("click", function(e) { overlay.show(); //(4) }, "#show"); Y.on("click", function(e) { overlay.hide(); //(5) }, "#hide"); }); </script> </head> <body> <h4>overlay</h4><br> <div id="canvas"> <br> <button type="button" id="show">表示</button> <button type="button" id="hide">消す</button> <br><br> YUI3はYahoo!が提供する、<br> JavaScriptとCSSのライブラリーです。<br> 現在バージョンは3.11です。<br> ライブラリーをダウンロードして使うことも、<br> 直接URLを指定してつかうことも出来ます。<br> <div id="overlay"> <div id="hyou">YUI3について</div> <div id="hyou"> (1)モジュールの形で提供されています。<br> (2)コアモジュール/ユーティリティモジュールがあります。<br> </div> </div> </div> </body>
(1)でモジュールoverlayを指定しています。(2)でoverlayの表示の指定を行っています。srcNodeで表示する対象を指定して、widthで幅を15文字に指定しています。xyは位置指定です。(3)render()でメモリー上に作成し表示します。(4)show()は、render()で作成/表示された内容が非表示の時、表示させます。(5)hide()で非表示になります。他に表示場所を指定するset()、表示場所を移動するmove()などがあります。書き方をリスト2に示します。
overlay.set("x",150); overlay.set("y",250); overlay.set("xy",[150,250]); overray.move(150,250); overray.move([150,250]);
.set()はx,y,xyを指定して、値を指定します。.move()は、(150,250)か([150,250])のいずれかで位置を指定します。