はじめに
前回は、ほとんどのWebサイトを実装するうえで必要となる、セッション管理とユーザー認証機能を実現するためのプラグインを紹介しました。本記事では、ユーザーの入力フォームをより簡単に実装するためのプラグインを紹介します。
Catalystで使用可能なフォーム関連のモジュールとしては、Catalyst::Manual::Tutorial::09_AdvancedCRUDで紹介されている、HTML::FormFu、HTML::FormHandlerなどがあります。本連載ではCatalystの初級編という位置づけのため紹介しませんが、もっと踏み込んでCatalystを使いこなしたい方は、ぜひチャレンジしてください。
対象読者
- Perlで簡単なスクリプトを作成したことのある方
- Webアプリケーションの基本的な仕組み(HTTPリクエスト、レスポンスなど)についての知識のある方
必要な環境
本連載で紹介するサンプルなどで実行している環境は次の通りです。
- CentOS 5.3
- Perl 5.8.9
- Catalyst 5.80029
また、動作確認を行ったWindowsの環境は次の通りです。
- Windows Vista
- ActivePerl 5.8.9 Build 827
- Catalyst 5.80029
サンプル用のアプリケーションスケルトンを作成
本記事では、FormSampleというアプリケーションを使用して、各プラグインの使い方などを説明します。FormSampleアプリケーションスケルトンを作成するには、いつものようにコマンドラインから次のように入力し、実行します。
$ catalyst.pl FormSample
今回のサンプルでもViewとしてCatalyst::View::TTと、UTF-8でのパラメータをやり取りすることからCatalyst::Plugin::Unicode::Encodingを使用するため、最初にViewも作成しておきます。
$ ./FormSample/script/formsample_create.pl view TT TT