SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

Webアプリケーションフレームワーク「Catalyst」入門

初めてのCatalyst入門(14)
フォーム関連のモジュール/プラグイン

トランザクションを実現するコントローラモジュール、変数の値を成形するダンプモジュール

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 本連載では、Perlで実装されたWebアプリケーションフレームワークであるCatalystについて、基本的な仕組みや実装方法などをサンプルを交えて紹介していきます。今回は、複数フォームにまたがった一連のトランザクションを実現するためのコントローラモジュールや、ちょっとした作業などを便利にしてくれるプラグインを紹介します。

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

はじめに

 前回ではフォーム処理を実装するのに役立つ、フォームのパラメータ検証、フォームのパラメータに値を自動的に設定するプラグインについて紹介しました。

 本記事では、前回に引き続き、複数フォームにまたがった一連のトランザクションを実現するためのコントローラモジュールと、変数の値を成形して表示させるダンプモジュールを紹介します。また、現在実装が進められているCatalyst 5.90についても、簡単に紹介したいと思います(これまでの連載記事一覧)。

対象読者

  • Perlで簡単なスクリプトを作成したことのある方
  • Webアプリケーションの基本的な仕組み(HTTPリクエスト、レスポンスなど)についての知識のある方

必要な環境

 本連載で紹介するサンプルなどで実行している環境は次の通りです。

  • CentOS 5.3
    • Perl 5.8.9
    • Catalyst 5.80032

 また、動作確認を行ったWindowsの環境は次の通りです。

  • Windows Vista
    • ActivePerl 5.8.9 Build 827
    • Catalyst 5.80032

サンプル用のアプリケーションスケルトンを作成

 本記事では、FormSample2というアプリケーションを使用して、各プラグインの使い方などを説明します。FormSample2アプリケーションスケルトンを作成するには、いつものようにコマンドラインから次のように入力し、実行します。

[リスト1]「FormSample2」アプリケーションスケルトンを作成する
$ catalyst.pl FormSample2

 今回のサンプルでもViewとしてCatalyst::View::TTを使用するので、最初にViewも作成しておきます。

[リスト2]Viewを作成する
$ ./FormSample2/script/formsample2_create.pl view TT TT

 また、前回と同様にCatalyst::Plugin::FormValidator::SimpleCatalyst::Plugin::FillInFormを使用するので、このプラグインもインストールしておきます。

 FormValidatorは、入力フィールドに設定された値に対して、データ形式を考慮してチェックを簡単に行うことのできるプラグインで、不正な値が設定された場合に表示されるエラーメッセージも別ファイルで定義できます。FillInFormは、フォームの入力フィールドに対して自動的に値を設定することができるプラグインです。

 これらのプラグインの使い方や設定方法などについては、前回の記事を参照ください。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
フォームにまたがったトランザクション処理

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Webアプリケーションフレームワーク「Catalyst」入門連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 花田 善仁(ハナダ ヨシヒト)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/5886 2011/05/06 14:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング