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PowerShellによるActiveDirectory管理

PowerShellによるActiveDirectory管理
――組織単位(OU)管理編

PowerShellによるActiveDirectory管理(5)

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 本連載ではPowerShellを使用したActiveDirectoryの管理方法について紹介していきます。今回は、ActiveDirectoryモジュールが提供するコマンドレットを利用して組織単位(OU)を管理する方法について紹介します。

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 PowerShell操作の基本について学びたい方は、過去に連載した記事を参照ください。

対象読者

 ActiveDirectory管理者またはActiveDirectory管理に興味がある方。

必要な環境

  • Windows Server 2008 R2
  • PowerShell 

OU管理用コマンドレット

 ActiveDirectoryモジュールには下表に示す組織単位(以下OU)管理用のコマンドレットがあります。

OU管理関連コマンドレット
コマンドレット 説明
Get-ADOrganizationalUnit 1つまたは複数のOUを取得する
New-ADOrganizationalUnit 新しいOUを作成する
Remove-ADOrganizationalUnit 既存のOUを削除する
Set-ADOrganizationalUnit 既存のOUのプロパティを変更する

OUを取得する

 既存のOUを取得するにはGet-ADOrganizationUnitコマンドレットを使用します。

既存のすべての組織単位(OU)情報を取得する

 既存のOUをすべて取得するにはFilterパラメーターに”*”を指定します。

既存のOUをすべて取得するコマンド例
Get-ADOrganizationalUnit -Filter "*"
既存のOUをすべて取得する例
既存のOUをすべて取得する例

既存のOU名を取得する例

 先ほどの例では既存のOU情報を取得しましたが、OU名だけを取得したい場合があります。

 このような場合にはSelect-Objectコマンドレットと組み合わせて下記のようにします。

OU名を取得するコマンド例
Get-ADOrganizationalUnit -Filter "*" | Select-Object {$_.Name}
既存のOU名を取得する例
既存のOU名を取得する例

任意のOUに属する子のOUを取得する

 任意のOUに属する子のOUを取得するには、SerachBaseパラメーターSearchScopeパラメーターを使用します。

 SearchBaseパラメーターには検索を行うAcrtiveDirectoryのパスを、SearchScopeパラメーターにはどの階層のOUまで取得するかを設定します。SearchScopeパラメーターにBaseを指定すれば指定したOUだけを、OneLevelを指定すれば1階層下までのOUを、Subtreeを指定すれば指定したOUに属する全OUを取得します。

下記は"Technical Department"に属する1階層下のOUを取得する例です。

子のOU名を取得するコマンド例
Get-ADOrganizationalUnit -Filter "*" -SearchBase "OU=Technical Department,DC=corp,DC=contoso,DC=com" -SearchScope Onelevel | Select {$_.Name}
子のOU名を取得する例
子のOU名を取得する例

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この記事の著者

HIRO(ヒロ)

HIRO's.NETのHIROです。とある半導体工場のSEです。VB.NET, C#, PowerShellによるプログラミングを楽しんでいます。最近はBlog でPowerShellについて書いています。2008/07/07にPowerShell from Japan!!というサイトを立ち上げまし...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/6148 2011/09/12 14:00

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