C1Chartコントロールについて
Chart for WPFに含まれるC1Chartコントロールは、WPFの持つ機能を最大限に生かし、簡単な操作で高度なグラフィックスと高い表現力、アニメーション機能を含む対話機能などを持ったチャートを、WPFアプリケーション上に表示できるコントロールです。
強力なレンダリング、豊富なスタイル設定要素、アニメーション、データ連結などの機能によって、チャートの表現力を高めることができます。
35種類を超える豊富な組み込みグラフ
標準的なグラフ種別(棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフ、エリアグラフなど)に加え、より高度なグラフ種別(3Dドーナツチャートや3Dリボンなど)や、多彩なグラフ種類を備えています。グラフによっては、2D/3Dの両方の表現を持つものもあります。
- Bar
- BarStacked
- BarStacked100pc
- Column
- ColumnStacked
- ColumnStacked100pc
- Line
- LineSmoothed
- LineStacked
- LineStacked100pc
- LineSymbols
- LineSymbolsStacked
- LineSymbolsStacked100pc
- LineSymbolsSmoothed
- Area
- AreaStacked
- AreaStacked100pc
- AreaSmoothed
- Pie
- PieExploded
- PieDoughnut
- PieExplodedDoughnut
- XYPlot
- Bubble
- Radar
- RadarSymbols
- RadarFilled
- HighLowOpenClose
- Candle
- Gantt
- Step
- StepSymbols
- StepArea
- PolarLines
- PolarSymbols
- PolarLinesSymbols
- Bar3D
- Bar3DStacked
- Bar3DStacked100pc
- Column3D
- Column3DStacked
- Column3DStacked100pc
- Area3D
- Area3DStacked
- Area3DStacked100pc
- Area3DSmoothed
- Pie3D
- Pie3DExploded
- Pie3DDoughnut
- Pie3DExplodedDoughnut
- Ribbon
高度な表現力
C1Chartコントロールは、グラフの訴求力を高めるために、高度な表現力を実現する次のような機能を備えています。
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データラベルによるグラフの読みやすさの向上
各データ系列にデータラベルを追加することによって、重要なデータポイントを強調表示し、有益なデータ情報を提供します。グラフに含めることができるデータラベルの数に制限はありません。
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ToolTip を備えたインタラクティブなグラフ
ユーザーがグラフ要素の上にマウスポインタを置くと、特定のテキストを表示します。Chart for WPFでは、ToolTipに表示される情報を書式設定するコントロールが提供されます。
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複数の軸による高度なデータ表現
グラフの上、下、左、または右に複数の軸を配置して、より詳細なデータ表現を実現します。
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複数のグラフによる印象的なデータ表現の実現
Chart for WPFでは、1つのプロット上でさまざまなグラフ種別を組み合わせて、印象的なデータ表現を生み出すことができます。
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高度なカスタマイズが可能なプロット要素
シンボルや接続のプロパティを使用して、任意のプロット要素の外観をすばやく効率的に変更できます。
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プロット要素用のさまざまなカスタムパレットの作成
プロット要素のカスタマイズオプションを数多く利用でき、定義済みのパレットに制約されることはありません。たとえば、CustomPalette プロパティを使用して、プロット要素のさまざまなブラシを定義できます。
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グラフの積層機能
折れ線、面、横棒、縦棒といった各種グラフを積み重ねることで、より複雑なデータを比較的小さなスペースで表示できます。
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12種類の組み込みテーマによるカラフルで実用的な外観を持ったアプリケーションの実現
Office 2007、Vista、Office 2003の各組み込みテーマや、それらの組み込みテーマに基づいた独自のテーマの作成により、グラフアプリケーションの外観をカスタマイズできます。独自の洗練されたグラフが手軽に作成できます。
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グラフィック効果の強化
ベベル、影、ぼかし、グロー、エンボスといったビットマップ効果を有効にすることによって、グラフに特徴を与えます。
イベントに対応した対話型機能を装備
また、マウスイベントなどグラフに対するユーザーの操作に対応して、さまざまなインタラクティブ機能を提供しています。エンドユーザーは、マウスとシフトキーを組み合わせて使用して、グラフを詳しく調べたり、回転させたり、拡大/縮小したりできます。
次のリストは、サポートされているグラフ操作を示しています。
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回転操作
回転操作では、表示の角度を変更できます。この操作は、3D効果を伴うグラフでのみ利用できます。Rotate3Dactionクラスは、3Dグラフの回転操作を表します。
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スケール操作
スケール操作は、選択した1つまたは複数の軸に沿ってグラフのスケールを増減させます。ScaleActionクラスは、スケール操作を表します。
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変換操作
変換操作では、プロット領域全体をスクロールして移動できるようになります。TranslateActionクラスは、変換操作を表します。
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ズーム操作
ズーム操作では、ユーザーは矩形領域を選択して表示できます。
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デカルト軸を持つグラフ
デカルト軸を持つグラフでは、スケール調整、変換、およびズームが利用できます。また、3Dグラフでは、実行時のインタラクティブな回転が利用できます。
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軸スクロールによる大量のデータの表示
ScaleプロパティとValueプロパティを使用して、グラフの軸に沿ったスクロールが可能です。これは、大量のデータを表示するときに役立ちます。
データバインディング
C1Chartコントロールでは、XAMLによるチャートデータの設定以外に、コードからデータをセットできます。その形態も、配列を使った方法、データセットを使った方法など、いろいろなデータバインディングを提供しています。データセットをデータソースに使用できるため、データベースから直接データを取り出してグラフ化できます。