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Cloud SQLで学ぶ業務・基幹系アプリ再入門

HTML5のWeb Workersを追加してさらに高速仕訳入力

Cloud SQLで学ぶ業務・基幹系アプリ再入門(3)

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Web Workersを使用した簡単なサンプル

 それでは次に、Web Workersを使用した簡単なサンプルを紹介します。図3は、サンプルのフォアグラウンドで動画を表示して、バックグラウンドのワーカで乱数一致の計算を行った様子です。この場合のフォアグラウンドは会話型処理ではありませんが、継続する動画再生が中断されないことを確認できることから、むしろ適切なサンプルでしょう。

図3 「乱数一致をワーカで算出」の初期表示
図3 「乱数一致をワーカで算出」の初期表示

 図3はサンプルの初期画面表示で、動画が表示されていますがまだ再生は行われていません。

図4 10のべき乗を入力でワーカ実行
図4 10のべき乗を入力でワーカ実行

 図4の画面で、10のべき乗(ここでは8)を入力して「実行」ボタンをクリックすると動画の再生が開始され(図4)、同時にワーカスクリプトでのバックグラウンド処理が並行して開始されます。ここで、ワーカで行うスクリプト処理は、ランダムに8桁の整数値を2つ発生させ、その2つの値が一致するまで処理を繰り返すという内容です。

 この間、フォアグラウンドでの動画放映はバックグラウンドでの演算処理に影響されず、スムーズに継続されます。

図5 乱数一致をアラート表示
図5 乱数一致をアラート表示

 バックグラウンドで2つの乱数の一致が確認されると、ワーカからフォアグラウンドスクリプトに通知します。フォアグラウンドでは通知内容をイベントとして検知し、同時に渡されるメッセージをアラート画面で表示して、ユーザに処理完了を知らせます(図5)。

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Web Workersフォアグラウンドスクリプト

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この記事の著者

清野 克行(セイノ カツユキ)

慶應義塾大学工学部電子物理専攻卒。日本IBM、日本HPで、製造装置業を中心とした業務系/基幹業務系システムのSE/マーケティングや、分散アプリケーションによる社内業務システム開発などに携わる。現在は、クラウドやAjax関連の/ソフト開発/書籍執筆/セミナー講師/コンサルティング、などを行っている。情...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/6714 2012/08/21 14:00

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