![ドラッグ&ドロップでタブの移動も簡単 ドラッグ&ドロップでタブの移動も簡単](http://cz-cdn.shoeisha.jp/static/images/article/718/Image3.gif)
はじめに
TabPlus for .NET 2.0JのGcTabControlコントロールは、いろいろなタイプのタブページを提供するコントロールです。タブの形状の種類が豊富で「ExcelやVisual Studio、Windows XP風のタブを作成する」「タブを段差表示にする」「ドラッグ&ドロップでタブの移動を可能にする」など標準のタブコントロールにない機能を実装できます。
そこで、今回はプログラム実行中にタブの形状を変化させるプログラムを作りながら、機能を実装する方法を紹介します。
対象読者
Visual Basic 2005を使ってプログラムを作ったことのある人。
必要な環境
Visual Basic 2005またはVisual Studio 2005。
プログラム実行時の注意事項
本稿の実行ファイル(バイナリファイル)を動かすには、zipファイルに同梱してある以下のファイルが必要になります。
- GrapeCity.Win.TabPlus.v20.dll
- ja\GrapeCity.Win.TabPlus.v20.resources.dll
このファイルを、実行プログラムと同じフォルダに格納します。2.は、exeファイルのあるフォルダのサブフォルダ「ja」に配置されている必要があります。
また、.NET Framework 2.0から追加されたクラスやメンバを使用しているので、.NET Framework 2.0がインストールされていることが必須条件です。
GUIの作成
今回のプログラムは、フォームにGcTabControlコントロールを組み込み、後はVisual Basicの標準コントロールから、以下のコントロールを使用します。
- ColorDialog
- FontDialog
- GroupBox
- Button
- CheckBox
- RadioButton
- ComboBox
- NumericUpDown
コンポーネントのインストール
今回使用するTabPlus for .NET 2.0Jのインストーラは、グレープシティのWebページからダウンロードできます。製品ページ左側の[ダウンロード]-[トライアル版]をクリックし、ダウンロード方法([FTP]または[HTTP])を選択してください。ファイルはLZH形式で圧縮されています。
有償のコンポーネントですが、プロダクトキーを入力せずにインストールすることで、トライアル版として使用できます。トライアル版の試用期間はインストール後から60日間です。制限事項などの詳細については、インストーラに同梱されているリリースノートを参照ください。
コントロールの追加
TabPlus for .NET 2.0Jをインストールしたら、ツールボックスに専用のタブを作成し、TabPlus for .NET 2.0Jのコンポーネントを追加します。追加するコンポーネントは、[.NET Frameworkコンポーネント]の[名前空間]が「GrapeCity.Win.Input」のコンポーネントです。
フォームのデザイン
フォームには、GcTabControlコントロールの各種設定を行うための操作パネルを作成します。使い慣れているコントロールが多いと思うので、特に説明はしません。
GcTabControlコントロールは、複数段表示を分かりやすくするために、Item
プロパティでタブを多めに追加しておきます。
GcTabControlコントロールは、コントロール内に単独のタブページを表すGcTabPage
オブジェクトを持ちます。タブページごとの設定を変えるには、このGcTabPage
オブジェクトのプロパティを操作しますが、すべてのタブページに共通の設定を行う場合は、親のGcTabControlコントロールのプロパティを操作します。