アズジェント、「SecureLayer Browser Extension」のモジュール化によるMSP経由でのサービス提供を開始

　アズジェントは、SaaSの安全利用を目的にブラウザセキュリティソリューション「SecureLayer Browser Extension」の機能をモジュール化して、マネージドサービスプロバイダを通じたサービス提供を2月4日に開始した。

　SecureLayer Browser Extensionは、SaaS拡大にともなうブラウザ起因のセキュリティリスク（ID・パスワードの漏洩による不正アクセス、マルウェアへの感染、機密情報のアップロードによる情報漏洩など）を軽減する次世代型ブラウザセキュリティソリューションであり、Chrome、Edgeといった使い慣れたブラウザにプラグインするだけで、ユーザエクスペリエンスを損なうことなく、安全なブラウジング環境を提供する。

　SecureLayer Browser Extensionがおもに提供するセキュリティ機能は以下の通り。

• Webアプリ・SaaS利用状況可視化（Visualization）：社員が利用しているSaaSアプリやクラウドストレージを可視化し、利用状況を把握することによって、シャドーITを検出する
• アカウント制御・ブラウザ制御（Authentication）：ユーザーアカウントのパスワードの使い回しを制御するとともに、リスクのあるブラウザ拡張機能の無効化やバージョンチェックを行うことで、ブラウザを安全な状態に保つ
• フィッシング対策・URLフィルタリング（Secure Browsing）：フィッシングサイトやマルウェアサイトをAIで分析し、ゼロデイ攻撃を阻止する。また、URLフィルタリング機能でカテゴリごとのアクセス制御を行う
• 機密情報・知的財産の保護（DLP）：クラウドストレージやフリーメールへのファイル添付をブロック、ChatGPTや翻訳サイトへの機密情報や個人情報への貼り付けをブロックするといった、ブラウザ経由の機密データの流出を防止する

　今回の、マネージドサービスプロバイダを通じたサービス提供の開始は、現状把握するためにまずはSaaS利用の可視化だけを行いたい、すでにCASBを導入しているので生成AIなどに機密情報を漏洩しないようDLP対策だけ行いたいといった、一部の機能だけを低価格で使用したいという要望が顧客から多数寄せられたことを受けて行われ、開発元であるLayerX Securityと検討を重ねて、日本市場向けにSecureLayer Browser Extensionの機能をアカウント制御・ブラウザ制御（Authentication）、フィッシング対策・URLフィルタリング（Secure Browsing）、機密情報・知的財産の保護（DLP）の3つにモジュール化して、ニーズにあわせて選べるようにした。

　また、中堅以下の規模の顧客では、デジタル人材不足によって1人情シスや兼任情シスが多く、日常業務に翻弄されてセキュリティ対策までなかなか手が回らないことも多いため、モジュール化したサービスの提供はSecureLayer Browser Extensionをマネージドサービスとして提供するサービス事業者経由となる。

　今後は、モジュール化したサービスを提供するマネージドサービスプロバイダとの契約を拡大して、中堅規模の顧客層にもビジネスを拡大していく。