Windows Azure:Webサイト+Mobile Services、新しいAutoScale+アラートサポート、クレジットカード不要MSDNを一般公開
Windows Azureに主要機能の更新を行いました。
例えば、以下のものがあります。
- Webサイト:SLAがついたWindows Azure WebサイトのGA(一般公開)リリース
- Mobile Services:SLAがついたWindows Azure Mobile ServicesのGA(一般公開)リリース
- Auto-Scale:Webサイト、クラウドサービス、仮想マシンに対する新しい自動スケール調整のサポート
- アラート/通知:すべてのコンピュータサービス(Webサイト、Mobile Services、クラウドサービス、仮想マシン)に対する新しいEメールアラートサポート
- MSDN:クレジットカード不要のサインアップ
上記の新機能はすべて現在使用可能です(注:まだプレビューのものもあります)。以下はその詳細になります。
Webサイト:Windows Azure WebサイトのGAリリース
Windows Azure WebサイトのGAリリースについてお知らせできて、非常にうれしく思います。
Windows Azure Webサイトサービスは、Webのホスト、顧客関係ソリューションの構築、ビジネスWebアプリの提供などには完璧なサービスです。今回のGAリリースというのは、Windows Azure Webサイトの無償およびスタンダード(以前はリザーブと呼ばれていたもの)層から、”プレビュー”タグがなくなるということです。
つまり、以下のものを提供することになります。
- スタンダード層に対する99.9%のマンスリーSLA(Service Level Agreement:サービス品質保証)
- 24x7ベースのMicrosoft Support(開発者プランから企業プレミアサポートに渡るプランにおいて)
無償層は、共有コンピュータ環境での実行と、Webサイト10個までがサポートされています。
無償層の場合はSLAはありませんが、迅速な開発やテストには非常に適しており、費用をかけずにアイデアを素早く開発することができます。
スタンダード層(プレビューでは”リザーブ”と呼ばれていた)は、高いパフォーマンスの隔離されたスケーラビリティのあるVMインスタンスを使用して実行でき、Webサイトは500個までホストすることができます。Windows Azure管理ポータルを使用して、スタンダードのインスタンスを、オンデマンドで簡単にスケール調整できます。
Sサイズのインスタンス(1コア、1.75GBのRAM)から、Mサイズのインスタンス(2コア、3.5GBのRAM)およびLサイズのインスタンス(4コア、7GBのRAM)まで、VMインスタンスのサイズを調整することができます。
スタンダードインスタンスの実行を1から10まで選択でき、Webバックエンドを40コアのCPUと70GBのRAMまでスケールアップできます。
スタンダード層を使用して実行されているWebサイトには、独自ドメインSSL証明書バインディングも、今回のGAリリースサポートに含まれています。
ユーザは、独自ドメインのために購入した証明書を利用して、SNIまたはIPベースのSSL暗号化を行うことができます。
SNI暗号化は、すべてのブラウザに対して利用可能で、IPアドレスは不要です。SSL証明書は、それぞれのサイトまたは複数のサイトに渡ってマッピングされたワイルドカードにも使用可能です(SSL証明書の使用については別途費用が発生しますが、料金はサイトごとではなく証明書ごとなので、その証明書を使用しているサイトの数に関わらず、その証明書に対して一度の支払いになります)。
今回のリリースでは以下の新機能も含まれています。
Auto-Scaleサポート
今回のWindows Azureリリースでは、WebサイトのAuto-Scaleをプレビューとしてサポートします。
これにより、インスタンスのアクティビティに応じて自動で行うスケールルールを設定することができるため、定義したCPU以下になると自動的にスケールダウンし(節約になります)、トラフィックの増加に伴い自動的に素早くスケールアップさせることが可能になります。
詳細については以下をご確認ください。
64ビットと32ビットモードのサポート
スタンダード層のインスタンスを32ビットまたは64ビットモード(以前は32ビットモードのみでした)を選択して実行できるようになりました。これにより、個々のWebアプリケーション内でより良いメモリ管理ができます。
メモリのダンプ
メモリダンプは、問題の診断やアプリのデバッグに非常に便利です。REST APIを使用して、サイトのメモリダンプができるようになりました。そして、それはVisual Studio Debugger、WinDbgなどのツールで問題の調査に使用することができます。
個々のサイトのスケール管理
以前のリリースでは、あるサブ領域のサイトをスケール変更すると、すべてのサイトが同時にスケールアップ/ダウンされていました。そのため、無償層に置いておくためには、別のサブ領域でサイトの概念実証やテストを常に行っていく必要があった方もいらっしゃったかもしれません。これがもう必要なくなりました。Windows Azure Webサイトは、同じ地理上のサブ領域で、異なる層レベルを混合できるようになりました。これにより、例えば、アメリカ西部サブ領域にあるサイトが、スタンダード層の機能、スケーラビリティ、SLAを必要としている場合、その部分をスタンダード層に移動させることができます。
Windows Azure Webサイトの価格に関する詳細は、ここからご確認ください。
Windows Azure Webサイトの“スタンダード層”はまだプレビューモードにあることにご注意ください(引き続きプレビューの割引価格が適応されます)。