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東京ガスの内製開発チーム、「技術面接」がエンジニア0人からの挑戦を可能にしたカギだった

【24-C-3】強い内製化組織をつくる、“東京ガス”のエンジニア技術選考プロセス~事業貢献するエンジニアを惹き込むには~

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 都市ガス国内販売シェアナンバーワンを獲得している東京ガスでは、顧客とのデジタル接点を強化するため、2022年に会員制サイト「myTOKYOGAS」の内製開発チームを発足させた。エンジニア文化のなかった東京ガスで内製開発チームのエンジニア選考のために活用したのがギブリーのコーディングテストツール「Track Test」である。Track Testの概要についてはギブリーTrack Testカスタマーサクセス責任者田島聖也氏、東京ガスが内製組織を立ち上げる背景や内製開発チームのミッションについては、東京ガスで内製開発チームに所属する杉山祐介氏と中島潤耶氏が紹介した。

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創業から約140年の大企業に生まれた内製開発チームの中身

 東京ガスは1885年に渋沢栄一氏によって創立された、約140年の歴史を持つ都市ガス最大手企業である。エネルギーをメインにエネルギー関連ソリューション、海外事業、不動産事業などを展開している。液化天然ガス(LNG)を日本国内に初めて導入した企業として知られており、都市ガス小売お客さま件数は878.9万件で、国内販売シェアナンバーワンの実績をもつ。また、電力事業でも、小売お客さま件数は387.1万件で、国内新電力ナンバーワンの販売量シェアを占めている。最近は再生可能エネルギー事業にも注力している。

 そんな東京ガスで、myTOKYOGASの内製開発を本格的にスタートしたのは2022年。「お客さま向けの会員サイト『myTOKYOGAS』の内製開発を行うことをミッションに発足しました。内製開発チームはフロントエンドのBFF(Backends for Frontends)までを含めた領域を担当しました」(杉山氏)

東京ガス株式会社 リビング戦略部 デジタルプロダクト推進グループ、エンジニアリングマネージャー兼SRE 杉山 祐介氏
東京ガス株式会社 リビング戦略部 デジタルプロダクト推進グループ、エンジニアリングマネージャー兼SRE 杉山 祐介氏

 myTOKYOGASは毎月のガスや電気の使用量・料金を確認できる登録無料の会員サービスで、2023年11月にリニューアルオープンした。チームが発足して約1年半の間に、「当時は、がむしゃらに働きまくってリニューアルオープンを無事に迎えた」と杉山氏は明かす。

内製開発チームが携わったmyTOKYOGASの領域
内製開発チームが携わったmyTOKYOGASの領域

 フロントエンドを作り替えたから終わりでは無い。現在、内製開発チームではフロントエンドだけでは無く、モバイル・マイクロサービスを領域として開発を進めているという。ちなみにアプリケーションのプラットフォームは杉山氏がリーダーを兼務しているSREチームが構築している。「プラットフォーム開発ではAWSやKubernetes、中島がテックリードを務めているマイクロサービスの開発ではGo言語を使っています」(杉山氏)

 その他にも内製開発チームが使っている技術スタックは、田島氏は「想像以上にモダン」と感想を漏らすほど。例えばフロントエンドにはTypeScript、Next.js、React、NestJS、GraphQLを使用。モバイルも「現在はReact Nativeを使っているが、次はFlutterでいこうと考えている」と杉山氏。

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0から作ったチームが約1年半でサイトリニューアル、苦労はなかったのか

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この記事の著者

中村 仁美(ナカムラ ヒトミ)

 大阪府出身。教育大学卒。大学時代は臨床心理学を専攻。大手化学メーカー、日経BP社、ITに特化したコンテンツサービス&プロモーション会社を経て、2002年、フリーランス編集&ライターとして独立。現在はIT、キャリアというテーマを中心に活動中。IT記者会所属。趣味は読書、ドライブ、城探訪(日本の城)。...

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川又 眞(カワマタ シン)

インタビュー、ポートレート、商品撮影写真をWeb雑誌中心に活動。

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