仮想マシン:VMギャラリーの機能拡張
Windows Azureの今回のアップデートでは、クラウドで新しいVMを作成するために使用できる、新しい仮想マシンのギャラリーを導入しました。ギャラリーを起動するには、Windows Azure管理ポータルでNew->Compute->Virtual Machine->From Galleryを選択してください。
新しい仮想マシンギャラリーには、さらに使いやすくする素晴らしい機能拡張が含まれています。
検索
ダイアログの右上にある検索ボックスを使用して、イメージを簡単に検索およびフィルタリングできます。例えば、"SQL"だけ入力すると、ギャラリーにあるその文字列が含まれているイメージが表示されます。
カテゴリツリービュー
毎月、ギャラリーにビルトインVMイメージを追加しています。VMギャラリーで"All"ビューを使用するとすべて確認でき、ダイアログの左側でカテゴリツリービューを使用するとすばやくフィルタリングできます。例えば、ツリービューの"Oracle"を選択すると、オラクル社が提供する公式イメージをすばやくフィルタリングできます。
MSDNおよびSupportedチェックボックス
今回のアップデートで、興味のないイメージタイプを簡単に除外できるフィルタを導入しました。1つ目のチェックボックスは、MSDNで、これを使用すると、MSDNサブスクライバーのためのWindows Azureメリット(大きな割引価格が設定されています。MSDN価格設定の詳細については、ここからご確認頂けます)に含まれていないものを除外できます。2つ目のチェックボックスは、Supportedで、このフィルタは、プレリリースソフトウェアが含まれているイメージを除外するので、展開しようとしているソフトウェアが完全にWindows Azureまたはパートナーによってサポートされているかどうかが確認できます。
ソートオプション
ギャラリーはお客様が一番興味のあるものでイメージのソートを行っていますが、時には、別のビューを使用してソートしたい場合があると思います。そのため、"Newest"のように、一番希望に沿ったイメージリストにカスタマイズできるソートオプションをいくつか提供しています。
価格情報
VMギャラリーで費用対効果を高く直接実行するイメージやオプションについての追加価格情報を提供しています。
上記の改善により、VMギャラリーがより簡単に使用でき、クラウドで仮想マシンをよりすばやく作成/起動して実行できるようになりました。
仮想マシン:VIPのためのACLサポート
数か月前、Windows PowerShellコマンドレットとService Management APIを使用して仮想マシンのアクセス制御リスト(ACL)を構成する機能を公開しました。今回のリリースでは、Windows Azure管理ポータルを使用してVM ACLを構成することもできるようになりました。これを行うには、仮想マシンインスタンスのEndpointsタブにある新しいManage ACLコマンドをクリックしてください。
これにより、VMのネットワークエンドポイントにアクセスできるトラフィック範囲を規定する、PermitおよびDenyルールの順序別一覧が構成できます。
例えば、仮想ネットワーク上にいる場合、Windows Azure仮想マシンへのRDPアクセスを、あなたの企業に接続された数台のコンピュータだけに制限できます。もし、仮想ネットワーク上にいない場合、ワークロードにアクセスできる公共のIPからトラフィックを制限することもできます。
Windows AzureのACLに対するデフォルトの動作は、以下のとおりです。
- デフォルト(指定されたルールがない場合)では、すべてのトラフィックが許可されます。
- Permitルールを使用する場合、他のすべてのトラフィックが拒否されます。
- Denyルールを使用する場合、他のすべてのトラフィックが許可されます。
- PermitとDenyルールを組み合わせる場合、他のすべてのトラフィックが拒否されます。
最後に、OSレベルで有効になっているファイアウォールルールもある場合は、エンドポイントを設定しても、自動的にVM内にそれらが構成されませんのでお気を付けください。Windows Azure管理ポータル、Windows PowerShell、REST APIを使用してエンドポイントを作成した場合、ゲストVMのファイアウォールも必ず設定してください。
Webサイト:Web Socketサポート
今回のリリースで、Windows Azure Webサイトを使用してWeb Socketを使用できるようになりました。
この機能により、Webベースのアプリケーションでリアルタイムコミュニケーションシナリオを簡単に統合できます。これは、追加料金なしでで入手可能です(無償層でも動作します)。SignalRおよびsocket.ioのような、高レベルのプログラミングライブラリもサポートされています。
Webサイト上でWeb Socketサポートを有効にするには、WebサイトのConfigureタブで、Web Socketサポートを"on"に切り替えてください。
Web Socketを有効にすると、Webアプリケーションに非常に素晴らしいシナリオを統合できるようになります。
これにより可能になる素晴らしいシナリオについての詳細は、www.asp.netの新しいSignalRドキュメンテーションハブをご確認ください。