開発者のためのITカンファレンス「Developer Summit 2014」(デブサミ2014)参加申し込み締切2月6日15時が迫るとある夜、都内某所に出場選手が集まり公式スパーリングが実施された(語り手:レフリー 川田大輔[atoll Project])。
スパーリングであるにもかかわらず参加選手からはIaaSの性能計測基準の不備やばらつきの大きさ・互換性の低さ等々、相互接続したハイブリッドクラウド運用に立ちはだかる制約の多さの問題や、現時点での回避手段としてコンテナ利用したアイソレートの有用性と課題、大規模な分散実装と動的構成変更がもたらすNP困難にどう立ち向かうか?といった突っ込んだテーマが尽きることなく繰り出された。「出し惜しみはしない」との熱いメッセージは確かに伝わってきた。
様々な論点が争われたスパーリングではあったが、参加選手全員の共通認識として冒頭に記した問いが根底に横たわっていた。そう、「PaaS」は生き残れるのか? 物理資源を抽象化して配備するIaaS、エンドユーザーとの接点となるSaaSは間違いなく生き残るだろう。しかし、その中間に挟まれるPaaSはどうなる? この問いが「プロレスas a Service」の最大のテーマとなる予感がした。
さて、スパーリングの模様からお伝えしてしまったが、デブサミ運営事務局が提唱するプロレス as a Serviceとは、国内クラウド市場の第一線で活躍する各社の中心人物を選手として招聘し、各社が得意のポジショントーク技を繰りだし、技の応酬を通して観客席に市場の現在と明日の姿を届けるトークバトルのことだ。
試合形式は出場選手全員参加の3ラウンド制バトルロイヤル。具体的にはラウンド開始時にレフリーが出すテーマに全選手が立場をYes/Noで示してポジションを示し、主張をぶつけ合いレフリーが判定する形式。他選手を圧倒し納得を勝ち取った場合はKO。割り込み回答、割り込み突っ込みはレフリーによる3カウントの警告時間内に止めなければ反則。反則選手は5分間の発言禁止。なお、本家プロレスの伝統に従って3カウントはレフリーの主観時間によって行われる。
出場選手は昨秋TechTargetにて公開された62IaaSランキングにおいて特徴的な立ち位置にあるサービスを提供している事業者から同IaaSランキング仕掛け人にしてプロレス as a Serviceレフリー川田大輔(atoll Project)が選定している。
選ばれた選手6名は以下の通り。IaaSランキング不動の2位、Microsoft Azureを提供する日本マイクロソフトからデベロッパー&プラットフォーム統括本部 業務執行役員部長 平野 和順、同ランキング4位、IDC技術開発本部R&D室 副本部長兼室長 大屋 誠、日本セキュリティ監査協会クラウドセキュリティ推進協議会からは久保田 朋秀(ランキング9位NIFTYでもある)、初登場でランキング18位のKCCSに技術供給している株式会社あくしゅ代表取締役 山崎 泰宏、さらにS/PaaS専業の立場からSplunk Inc. 須田 孝雄、ランキング上位IaaSの生みの親にして当日は会社に内緒で有給休暇を使って参戦するミスターXと一癖も二癖もある選手が揃った。
一週間後に迫った試合を待てずMicrosoftからのクラウディアグッズ観戦者全員プレゼントが発表されるや否や、負けじとNIFTYグッズ全員プレゼントを表明、観戦者抱き込み工作もとい場外乱闘が発生している。公式スパーリングではSplunkも観戦者へのシークレットプレゼント提供を宣言した。さらにスパーリング参加選手からプロレスにはラウンドガールが付き物だろう!との突き上げを受け、コスプレイヤー緊急招聘、まさかのラウンドガール投入が決定した。何が起こるかわからないこの試合、見逃せない。Session:【14-E-7】、観戦申し込みは2月6日15時までだ。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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