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「PyCon JP 2014」レポート

PyCon JP 2014 開催前レポート
~第2回 プログラムついて

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 日本最大級のPythonカンファレンス「PyCon JP」の開催時期が今年も近づいてまいりました。PyCon JP 2014の魅力を多くの人に知っていただくために、この連載で開催前レポートをお届けします。今回はプログラムについて取り上げます。

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プログラム概要

 プログラムチームの清田です。

 PyCon JP 2014の開催要旨にもあるように、PyCon JP 2014では、「Pythonで再発見(英語テーマ: Rediscover with Python)」をテーマに据えています。カンファレンスを通して、Pythonの意外な使い方や、Pythonの活躍できる新たな領域を発見してもらえたらと考え、プログラムチームを中心に企画を進めています。

 チュートリアル、カンファレンス、スプリントと4日間Python尽くしの企画になっています。ポスターセッション、ジョブフェアなどの新企画も行います。LTの枠も例年よりも多く確保しています。トークセッション以外の企画でも参加者が「Pythonで再発見」できればと考え準備しています。

 最後に、PyCon JPは国内外から多数のPythonistaが集まる年一度のイベントです。参加者には積極的にそれぞれの企画に参加していただき、有意義な時間を過ごしてもらいたいと思います。今回は、新たな企画により発表や人と交流できる機会が増えました。あなたの持っているものをこの機会にアウトプットしてみませんか? PyCon JP 2014 があなたにとって新たな体験の機会となることを期待しています。

PyCon JP 2014の概要
チュートリアル 2014年9月12日(金)
カンファレンス 2014年9月13日(土)―14日(日)
開発スプリント 2014年9月15日(月・祝)
会場 プラザ平成(東京)
テーマ Pythonで再発見(Rediscover with Python)
参加者数(予定) 500
参加費 学生 5,000円、一般 10,000円
PyCon JP チケット販売はこちら

トークセッション・ポスターセッション

 ここでは、カンファレンスのメインとなる企画、トークセッションとポスターセッションについて説明します。

トークセッション

 プログラムチームの川田です。

 トークセッションですが、今年も日本語と英語合わせて36個のトークを用意し、様々な発表をしていただきます。今年は97件(内英語35件)の応募があり、枠に対して倍以上の応募がありました。トークセッションに応募していただいたみなさんにはスタッフ一同心から感謝しています。ありがとうございました。

 選考については、昨年までとは異なり、専用のレビューシステムを利用した採用プロセスを導入しました(詳しくは「PyCon JP Blog: PyCon JP 2014 のプログラム公開と選考について」をご覧ください)。

 その選考を通過した、「Pythonで再発見」という今年のテーマにぴったりな、選りすぐりのトークが揃っています。

 気になるプログラムですが、すでに以下で公開されています。

 今年の大きな動きとしては、科学技術系(機械学習など)、SciPyNumPyに関する内容が多いことです。これは、昨年に比べてこの分野のトークの応募が大幅に増え、Pythonがデータマイニングや科学技術計算などの分野で幅広く使われだしたことが関係していると思われます。この分野にこれだけの発表があるのはPythonの特徴だと思います。

 また、今年はPyCon APACというアジア太平洋地域としての開催ではなく日本のイベントとしての開催なのですが、海外から多数のスピーカーが参加されます。英語のトークが、どの時間帯にも必ず1つは用意されているタイムテーブルとなっています。毎年常連のようになっている外国人の方もいるので、国際色豊かなカンファレンスになれば良いと思っています。

 ここで、筆者が個人的にオススメするトークを幾つか紹介したいと思います。

The esperanto generator
(9月13日(土) 11:30)

 エスペラントという人工言語を、Pythonの遺伝的アルゴリズムとニューラルネットワークのライブラリを使って、言語が生み出されていく過程を観察しようという、なかなか異彩を放つ発表です。実用的(?)かどうかは別として、とても面白そうです。

PyCharm活用術
(9月13日(土) 14:40)

 Pythonの開発環境は人それぞれですが、皆さんPyCharm使ってますか? または、使ったことがありますか? この発表では、PyCharmの入門ではなく活用術を発表されるそうなので、PyCharmの良い所を再発見して、使ってみたくなるトークではないかと思います。

PyNES: Python programming for Nintendo 8 bits.
(9月14日(日) 13:40)

 NES(ファミコン)をPythonでプログラミングして操ろうという発表です。発表者は海外から来られる方で、実際にNESを使って発表されるそうです! ゲーム好きの方は必見のトークです。

データ分析の世界へようこそ! ~マーケティングに活かせるPythonライブラリ~
(9月14日(日) 15:35)

 後述するチュートリアルでも講師をしていただく池内さんによる、Pythonのデータ分析入門です。Pythonを使ったデータ分析を、マーケティングに活かしたいと考えている方におすすめです。

 他にも、ここでは紹介しきれないたくさんの素晴らしいトークがあります。ぜひ会場では、みなさんにPythonのお祭りを楽しんでもらえればと思っています。お見逃しなく。

ポスターセッション

 プログラムチームの関根です。

 昨年はなかった新しい取り組みとして、ポスターセッションを開催致します。ポスターセッションは、発表者がブースの前に立ち、ポスターや機材を展示して、発表することができるセッションです。参加者の方は、自由に会場を廻り興味のあるブースを探して、組み込み機器や、グラフィカルなデモなどを間近で見ることができます。また自由に質問をしたり、ディスカッションすることも可能です。ポスターセッションは、9月14日(日)のランチ前からの時間帯に実施致します。

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この記事の著者

清田 史和(キヨタ フミカズ)

PyCon JP 2016 プログラム担当副座長。 株式会社ヴァズ 所属 2012年からPyCon JP実行委員として活動を開始。Pythonは、5年前に立ち上げた SnapDish というサービスでプロダクション利用。IT分野では、Startup業を生業としている。最近は、コーヒーを通じた国際貢献を視野に入れた分野や子どもの育ちを考えた保育教育実践にも積極的に関わり活動を行う。 他の所属は、 学校法人北部学園幼保連携型認定こども園ほくぶ幼稚園 理事長、 株式会社ナチュラルコーヒー 代表取締役社長など。 Twitter: @kiyotaman Facebook: 清田 史和

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

神谷 亮一郎(カミヤ リョウイチロウ)

PyCon JP 2014スタッフ。Sweet Remedy Inc.で投資銀行向けの経営コンサルティングをしています。Webサービスのために作った会社なのですが、まだ実現できていません……。前職まではプログラミングは趣味の程度でしたが、昨年退職して念願のWebサービス立ち上げにむけて開発中です。2013年2月に日本に帰国するまでは、8年ほど香港とシンガポールで経営コンサルティング会社と投資銀行で働いていました。上京してから...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

川田 裕貴(カワタ ヒロタカ)

 PyCon JP 2015 ではプログラムチームに所属。筑波大学 システム情報工学研究科 コンピュータサイエンス専攻に所属する大学院生。普段は、Python とはかけ離れた OS などハードウェアとソフトウェアの間に生息する、低レイヤなソフトウェア屋をしている。Python は、趣味のプログラミン...

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関根 裕紀(セキネ ヒロノリ)

 株式会社SQUEEZE CTO。複数のスタートアップ、ベンチャー企業にてさまざまなWebサービスの開発に携わったあと現職。6,7年ほど前にPythonを使用して以来,Pythonが好き。PyCon JP 2015 副座長(プログラム)、また月に一度の勉強会である「Pythonもくもく会 」を主催している。...

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長内 歩(オサナイ アユム)

PyCon JP 2014でスタッフ初参加。広告系サービスの全文検索エンジンを保守・運用しつつPythonで各種ログを解析しています。他にもプレゼン用スライドや様々なドキュメントをSphinxで作るなどPythonとベッタリ。最近はサウンドプログラミングができないかと試行錯誤中。普段は自転車で中距離を走ったりピアノやベースを弾くなどしています。近々Pythonボルダリング部(#kabepy)への参加予定。Twitter: @redfigure Webサイト: jarfarm.com

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小宮 友美(コミヤ トモミ)

カンファレンスやセミナー、勉強会などのイベント運営に関心興味があり、各種イベントにて時折お手伝いをしています。 PyCon JPにおいては、今回からスタッフになりました :-) 好きな事は、製パンや旅行、美味しいものの食べ歩き。Python使いの方々が不定期に開催する「けしからん」という名の美味しいものを食べにいく会に顔出したりもしてます。Twitter: @tmmkr

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CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/8006 2014/08/28 14:00

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