独自の拡張機能を作るには
公開されている拡張機能だけでも十分便利にVisual Studioを使うことができますが、やはりより便利にしたり、ニッチな機能が欲しくなるときはあります。そんなときは、自分で拡張機能を作ってしまいましょう。
拡張機能を作成するには、まず対象のVisual Studioの「Visual Studio SDK」をインストールします。
Visual Studio SDKをインストールすると、「新しいプロジェクト」に「機能拡張」が増え、その中の「Visual Studio Package」プロジェクトを使うことで、独自の拡張機能を作成することができます(図31)。
こういった方法で筆者が作成した拡張機能が「GistSharpExtension」です。Visual Studioのエディターで今開いているファイルを、GitHub社が管理しているソースコード共有サイトのGistにアップするだけの拡張機能です。
このくらいの規模の拡張機能なら案外簡単に作成できますので、皆さんもぜひ挑戦してみてください。ただ、日本語での情報はかなり少ないので、MSDNライブラリやコード レシピのサンプル、GitHubなどに公開された既存の拡張機能のソースコードなどを参考にするとよいでしょう。
VSPackageのサンプルが、コード レシピ上でいくつか公開されています。例えば、以下のページでは、拡張機能で独自の「オプション」ページを作成する方法を紹介しています(サンプルはVisual Studio 2010 SDKが対象ですが、2013でも十分参考になります)。ぜひ、お試しください。
なお、Visual Studio拡張に関するサンプルは、コードレシピのサイトで"VSPackage"をキーワードに「英語の検索結果を含む」にチェックを入れて検索すると、見つけやすいです。また、その後左下の「主要なテクノロジ」欄で「VSX」を選択すると、Visual Studio拡張に関するサンプルが一覧できます。
まとめ
拡張機能は今やVisual Studioを用いた開発には欠かせないものとなっています。Visual Studio Communityの登場により、個人開発者をはじめとした多くの人が、その恩恵にあずかれるようになりました。多くの拡張機能を試していただき、自分に合ったものを探してみてください。
また、便利な拡張機能があったら、ぜひブログやSNSなどで紹介してください。日本語での情報が増えることは、日本で開発を行うものにとって、非常にプラスになります。
拡張機能を使って、より快適なVisual Studio開発ライフを送ってください。