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さらに使いやすく便利になった「Visual Studio」を始めよう!(PR)

Visual Studioのコード分析機能を利用してコードの品質を上げよう

さらに使いやすく便利になった「Visual Studio」を始めよう! 第4回

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 プログラムを作成していく中では、コードの保守性を常に意識する必要があります。ただ、一概に保守性といっても、その内容はさまざまです。そんな保守性の指標の一つに、コードが「ガイドライン」に沿っているかどうかというものがあります。ただし、人がその目ですべてを確認するのは現実的ではありません。そこで、「ガイドライン」の一部については、ツールを用いてチェックしてしまいましょう。そのための機能がVisual Studioに搭載された「コード分析」機能です。本記事では、コード分析機能がどのようなものであるか、どのように実行するか、またチーム開発で活用する方法を紹介します。

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コード分析とは

 継続してアプリケーションを開発していく中では、コードの保守性も重要になってきます。特にチームの開発では、メンバーのスキルにバラつきがあるため、中にはあまり良いとは言えない品質のコードが書かれてしまうこともあります。

 こういった問題に対処するための方法にはいくつかあります。有識者、他のメンバーによるレビューを通じて直していくという方法もその一つです。しかし、せっかくの貴重なレビューの場を、ある意味些末な「コーディングルール」というようなものの指摘に費やすのは、非常にもったいないことです。レビューでは機能要件に沿った内容やコードの設計、構造といった、「人でしかできない」ことに注力したいものです。

 そこで、「コーディングルール」のような決まりきったものについては、ツールを使って検出し、直していきましょう。そのためのツールの一つが、今回紹介するVisual Studioに搭載された「コード分析」機能です。

 コード分析はコードをビルドしてできたアセンブリの中間コード(IL)を解析することで、コードがある一定の「ガイドライン」に沿っているかチェックします(図1)。また、指摘箇所とともにその問題の修正方法のヒントも得ることができます。

図1 コード分析の実行イメージ
図1 コード分析の実行イメージ

必要環境の準備

 コード分析の実行にはVisual Studioが必要です。「Visual Studio Community」などの製品を、はじめにインストールしておいてください。

 Visual Studio Communityは個人開発者であるか、企業内であればOSS開発を行うなど一定の条件を満たしていれば、無償で使用できます。企業内で使用する際の条件については、上記ページに簡単にまとめられていますので、ライセンス違反しないように内容を確認してからインストールしてください。

 本記事ではこのVisual Studio Communityを、以降の説明に使っていきます。

サンプルコード

 本記事のサンプルコードは、ページ上部のリンクからダウンロードする他に、GitHubでも公開しています。

 このリポジトリをGitでクローンしてコミットをさかのぼることで、本記事の各フェーズのコード分析実行結果を手元で再現できます。記事と併せて、コード分析機能の理解に役立ててください。

コード分析の実行方法

 それでは、実際にコード分析を行う方法について見ていきましょう。

コード分析対象プロジェクト作成

 コード分析を行う対象となるプロジェクトを作成します。サンプルでは「Visual C#」→「クラス ライブラリ」プロジェクトを作成しています。

 次に作成したプロジェクト内に含まれるClass1.csファイルを、次のように編集します(リスト1)。

リスト1 分析対象のコード(Class1.cs)
using System;
using System.Collections.Generic;
using System.Linq;
using System.Text;
using System.Threading.Tasks;

namespace codeAnalysis
{
  public class someClass
  {
    public void doSomething(int count, int i)
    {
      var newCount = countUp(count);
    }

    private int countUp(int count)
    {
      return count + 1;
    }

    private static void UnUseMethod()
    {
    }
  }
}

コード分析の設定

 次にコード分析の設定を行います。

 まずプロジェクトのプロパティ ページを開き、「コード分析」タブを選択します。そして、「ルールセット」→「この規則セットを実行」を、既定の"Microsoft マネージ推奨規則"から"Microsoft のすべての規則"に変更して保存します(図2)。

図2 コード分析設定
図2 コード分析設定

 この「ルール セット(規則セット)」とは、どのようなチェックを行うかを指定する「ルール」を管理するものです。"Microsoft のすべての規則"は最も厳しいルールセットで、その名のとおりMicrosoftによって提供されるすべてのチェックが行われます。

 実際に開発で利用する際は、そのシステムに合わせてルールをカスタマイズするのが一般的です。その方法については、後ほど紹介します。

コード分析の実行

 準備ができたところで、実際にコード分析を行ってみましょう。

 コード分析を行うには、Visual Studioの「分析」メニュー→「ソリューションでコード分析を実行」を選択します(図3)。また、メニュー項目に表示されているように、Alt+F11というショートカットキーでも実行できます。

図3 コード分析実行
図3 コード分析実行

 コード分析の実行が終わると、「コード分析」ウィンドウが表示され、コード分析によって見つかった警告事項の一覧が表示されます(図4)。

図4 コード分析実行結果
図4 コード分析実行結果

 これらの警告事項をクリックするとことで、コード内の該当箇所にジャンプすることができ、さらにその修正のヒントが表示されます(図5)。

図5 コード分析の指摘事項を選択
図5 コード分析の指摘事項を選択

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コード分析結果への対処

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for ASP/ASP.NET。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。 主な著書に「入門シリーズ(サーバサイドAjax/XMLDB/PEAR/Smarty)」「独習シリーズ(ASP.NET/PHP)」「10日でおぼえる入門教室シリーズ(ASP.NET/PHP/Jakarta/JSP&サーブレット/XML)」「Pocket詳解辞典シリーズ(ASP.NET/PHP/Perl&CGI)」「今日からつかえるシリーズ(PHP/JSP&サーブレット/XML/ASP)」「書き込み式 SQLのドリル」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 高野 将(タカノ ショウ)

<個人紹介>新潟県長岡市在住の在宅リモートワークプログラマー。家事や育児、仕事の合間に長岡IT開発者勉強会(NDS)、Niigata.NET、TDDBCなどのコミュニティに関わったり、Web記事や書籍などの執筆を行ったりしている。著書に『アプリを作ろう! Visual C#入門 Visual C# 2017対応』(日経BP社、2017)など。<WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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