はじめに
最近いろいろなところでQRコードをよく見かけます。スマートフォンなどから簡単にWebにアクセスできたりするため、いろいろな製品に印刷されていますね。このQRコードは、バーコードに比べてとても多くの情報を格納でき、数字だけではなく英字や仮名漢字も使用できるので、利用範囲がどんどん広がっています。
例えば、飲食店などでは店のWebページへ簡単にアクセスできるようにURLをQRコードにしたり、製造業では製品の製造工場、製造日時、ロット番号などをQRコードにして製品に印刷したりするなど、あらゆる用途に対応できます。
ComponentOne Studioに含まれる「QRCode for ASP.NET Wijmo」のC1QRCodeコントロールは、簡単なコードを書くだけでこのQRコードを作成できるコントロールです。今回は、このC1QRCodeコントロールを使用して製品の製造情報を格納したQRコードを生成するアプリケーションを作ってみました。
対象読者
Visual Basic 2010/2012/2013、またはVisual C# 2010/2012/2013を使ってプログラムを作ったことがある人。
必要な環境
Visual Basic 2010/2012/2013、Visual C# 2010/2012/2013、Visual Studio 2010/2012/2013でプログラムが作れる環境。
なお、本プログラムは次の環境で開発・動作確認を行っています。
- OS:Windows 7
- 開発Tool:Visual Studio 2010、.NET Framework 4
プログラム実行時の注意事項
本稿の実行ファイル(バイナリファイル)を動かすには、zipファイルに同梱してある以下のファイルが必要になります。.NET Framework 4でのみご使用いただけます。
ファイル名 | 説明 |
---|---|
C1.C1Report.4.dll | 本体アセンブリ |
C1.Web.Wijmo.Controls.4.dll | 本体アセンブリ |
これらのファイルを、実行プログラムと同じフォルダに格納します。
コントロールのインストール
トライアル版は、グレープシティのWebページから申し込みできます。
トライアル申込フォームが表示されるので、必要情報を入力して申し込むとトライアル版のダウンロード手順を記載したE-Mailが送られてきます。その手順にそってダウンロードを行ってください。また、ダウンロードファイルは圧縮ファイルになっていますので、解凍してインストーラを起動します。
制限事項などの詳細については、インストーラに同梱されているリリースノートを参照ください。
コントロールと参照の追加
ComponentOne Studioをインストールしたら、プロジェクトにコントロールを追加します。
ツールボックスに専用のタブを作成し、使用するコンポーネントを追加します。追加するコントロールは、アセンブリ名が「C1.Web.Wijmo.Controls.4」の「C1QRCode」と「C1Splitter」コントロールです。
このコントロールを追加すると、プロジェクトに以下のランタイムライブラリへの参照が追加されます。
ファイル | 内容 |
---|---|
C1.C1Report.4.dll | 本体アセンブリ |
C1.Web.Wijmo.Controls.4.dll | 本体アセンブリ |