米Microsoftは、JavaScriptエンジン「Chakra」の主要なコンポーネントを「ChakraCore」としてオープンソースで公開することを、12月5日(現地時間)に発表した。
「ChakraCore」には、Microsoft Edgeで使用されているJavaScriptの主要なコンポーネントがすべて含まれる。
ChakraCoreはJavaScriptの仮想マシンであり、さまざまな製品に組み込んだり、NoSQL databaseやプロダクティビティソフトウェア、ゲームエンジンなどのスクリプト機能が必要なアプリケーションを動作したりできる。Node.jsなどのプラットフォームをもつサーバーや、クラウドベースのサービスにも利用可能である。
ChakraCoreは、Microsoft Edgeで使用されているChakraと以下の2点において異なる。1つめは、ChakraのプライベートバインディングをブラウザおよびUniversal Windows Platformに公開していない。2つめは、Chakraで現在、利用可能なCOMベースのDiagnostic APIの代わりに、新たなDiagnostic APIのセットをサポートしている。これは、プラットフォームを問わず、標準化されれば、さまざまな実装に対して相互運用が可能となるだろう。
1月にまずWindowsのみを対象にリリースされるが、将来的には、他のプラットフォームでもChakraCoreをサポートするよう、取り組んでいる。
同じく1月、GitHubにChakraCoreのリポジトリーを開く予定。このコミュニティがオープンソースプロジェクトの中心となることを期待している。
【関連リンク】
・日本マイクロソフト
・「Microsoft Edge’s JavaScript engine to go open-source」(英語)
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