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AngularJSアプリ開発を支援する便利モジュール

AngularJSアプリでイベントカレンダーを実装する - UI Bootstrap/UI Calendar

AngularJSアプリ開発を支援する便利モジュール(14)

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 AngularJSは、テンプレートエンジン、データバインディング、ルーティング、DIコンテナーなどなど、Webアプリのフロントエンドを開発するために必要な機能をあまねく揃えたフルスタックのフレームワークです。もっとも、本格的な開発ではそれだけで賄えるわけではなく、要件に応じて、周辺のモジュールと連携するのが一般的です。本連載では、AngularJSで利用できる拡張ライブラリを、具体的な利用例とともに紹介します。

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 なお、本連載ではAngularJSそのものに関しては解説しませんので、専門書として『AngularJSアプリケーションプログラミング』、姉妹連載「AngularJSではじめるJavaScriptフレームワーク開発スタイル」などを合わせて参照してください。

はじめに

 前回はUI BootstrapのDatepicker/Timepickerディレクティブを利用して、日付/時刻入力ボックスを実装しました。

 今回も引き続き、日付の話題。日付に紐づいた情報をカレンダー上に表示してみます。利用するのは、以下のライブラリです。

  • UI Bootstrap(Datepicker)
  • UI Calendar

対象読者

  • AngularJSについて基本的な概念を理解している方
  • AngularJSで利用できる拡張モジュールに興味がある方
  • AngularJSアプリ上でカレンダーにアプリ固有の情報を埋め込みたい方

検証環境

 この記事では、以下の環境でサンプルの動作を確認しています。

  • AngularJS 1.5.2
  • UI Bootstrap 1.2.5
  • UI Calendar 1.0.1
  • Chrome 49
  • Firefox 45
  • Internet Explorer 11

簡易なカレンダーを表示する - UI Bootstrap(Datepicker)

 前回紹介したUI Bootstrap(Datepicker)の続きです。UI Bootstrap(Datepicker)で生成できるのは、ポップアップカレンダーだけではありません。ページに直接埋め込める、いわゆるインラインカレンダーを実装する際にも利用できます。

 これには、以下のように<datepicker>要素を利用してください。

リスト1 calendar.html
<!DOCTYPE html>
<html ng-app="myApp">
<head>
<meta charset="UTF-8" />
<title>AngularJS</title>
<link rel="stylesheet" href="bower_components/bootstrap/dist/css/bootstrap.min.css" />
<script src="bower_components/angular/angular.min.js"></script>
<script src="bower_components/angular-i18n/angular-locale_ja-jp.js"></script>
<script src="bower_components/angular-bootstrap/ui-bootstrap-tpls.min.js"></script>
<script src="scripts/calendar.js"></script>
</head>
<body ng-controller="MyController">
  <!-- (1)ng-model属性に変数currentを紐づけ -->
  <uib-datepicker ng-model="current" datepicker-options="options">
  </uib-datepicker>
  {{current.toLocaleString()}}
</body>
</html>
リスト2 calendar.js
angular.module('myApp', [ 'ui.bootstrap' ])
  .controller('MyController', ['$scope', function($scope) {
    $scope.options = {
      formatDayTitle: "yyyy年MM月",
      // (2)minDateに今日の日付を設定
      minDate: new Date(),
      showWeeks: true
    };
  }]);
指定された情報に従って、カレンダーを表示
指定された情報に従って、カレンダーを表示

 <datepicker>要素で利用できる、主な属性は以下の通りです。

<datepicker>要素で利用できる主な属性
属性 概要 デフォルト値
ng-model 日付値を格納するモデル
datepicker-options カレンダーに適用するオプション (設定値は前回の表を参照)

 (1)では、ng-model属性に変数currentを紐づけていますので、カレンダーで選択された日付を文字列変換した上でページに反映させなさいという意味になります。ただし、ここではminDateオプションに今日の日付をセットしていますので、カレンダー上は、今日以前の日付は選択できません(2)。

次のページ
例:簡易なイベントカレンダーを実装する

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この記事の著者

WINGSプロジェクト(ウイングスプロジェクト)

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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