様々な「マネジャー」
IT業界もご多分に漏れず、様々な種類の「マネジャー[1]」で溢れかえっています。
- プロジェクトマネジャー
- プロダクトマネジャー
- サービスマネジャー
- プログラムマネジャー
- プロセスマネジャー
……そういえば「部長」や「課長」もマネジャーですね。みなさん、それぞれの違いを説明できますか?
マネジメントとは
マネジャーとは「マネージ/マネジメント(管理)の責任者」を指します。では、マネジメントとは何でしょうか?
ピーター・ドラッカー(Peter Ferdinand Drucker)の著書『マネジメント』は有名ですね。この本を題材にした岩崎夏海さんの小説『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』(通称 もしドラ)でも一躍話題となりました。
『マネジメント』には、マネジメントとは何かを理解するのにうってつけの表現があります。
コントロールできないものは管理できない。
測定できないものはコントロール(制御)できない。
定義できないものは測定できない。
(出典:ITIL[2] 2011 edition「継続的サービス改善」)
つまり、管理とは、
目標を立ててしっかり計画し【定義】、
その計画を実行しながら、その過程と結果を測定することによって可視化し【測定】、
目標とのギャップを埋める【コントロール(制御)】こと。
というわけです。しかし、本当のマネジメントはさらにその上を目指します。
マネジメントとは「更なる上を目指し、より良い結果を出し続けることができるように、ありとあらゆることを実施すること」です。さらにいえば「その結果に責任を持つこと」も追加すべきでしょう。
注
[1]: 「マネージャ」と表記される場合もあります。
[2]: ITIL(Information Technology Infrastructure Library)は、ITサービスマネジメントのベストプラクティス集。英国政府がまとめた。認定資格もある。日本国内では「itSMF Japan 」が普及活動を行っている。