はじめに
過去2回に続き、今回もAWS re:Invent 2024で発表されたサービスアップデートについて紹介します。昨今はアプリケーションの機能内部で生成AIを活用することも増えていますが、そのようなときに利用できるのがAmazon Bedrockです。re:InventではBedrockに関するアップデートは非常に多く発表されており、20近くのアップデートが発表されました。その中でも筆者が注目すべきと考えたアップデートを紹介いたします。
過去のAWS re:Invent 2024 エンジニア向けまとめ
Amazon Bedrock ガードレールが自動推論チェックのサポートを開始
生成AIを商用アプリケーションで利用するにあたっては、もっともらしい誤情報を回答してしまうハルシネーションは大きな課題となります。このハルシネーションを検出し、根拠に基づく適切な回答を提示してくれる機能が自動推論チェックです。Bedrockにチェックルールの基となるドキュメントをアップロードすることで、チェックルールを自動生成してくれる機能となっており、このチェックルールを基にBedrockの回答を検証することが可能なようです。

これまでもコンテキストグラウンディングチェックというリファレンスソースを提示することでハルシネーションを検知する機能がありましたが、個人的にはコンテキストグラウンディングチェックのリファレンスソースを自動作成してくれるようなイメージを持ちました。まだプレビュー機能であるため、具体的な挙動を確認することは難しいのですが、ハルシネーションを減らすために有効な機能ではあると思いますので、今後のGAが待たれます。