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Android Studio 2で始めるアプリ開発入門

Androidカメラアプリとの連携

Android Studio 2で始めるアプリ開発入門 第15回


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 Androidアプリを開発するにはAndroid Studioを使います。そのAndroid Studioのメジャーアップデートであるバージョン2.0が正式公開されました。本連載では、最新のAndroid Studio2系を使い、Androidアプリ開発の基本を解説していきます。前回は、OS付属の地図アプリとの連携およびGPS機能の扱い方を扱いました。今回はその続きとして、カメラアプリとの連携を解説します。

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本連載の書籍化について(2018年5月追記)

 本連載は、加筆・再構成およびAndroid Studio 3対応を行い、書籍化しています。最新情報については、こちらもぜひ併せてご参照ください。

対象読者

  • Androidアプリ開発未経験な方
  • Java言語は一通り習得済みである方

サンプルプロジェクト作成

 では、今回使用するサンプルアプリを作成していきましょう。以下がプロジェクト情報です。

  • Application name:CameraIntentSample
  • Company Domain:android.wings.websarva.com
  • Package name:com.websarva.wings.android.cameraintentsample
  • Project location:C:\…任意のワークフォルダ…\CameraIntentSample
  • Phone and Tablet Minimum SDK:API 15
  • Add an activity:Empty Activity
  • Activity Name:UseCameraActivity
  • Layout Name:activity_use_camera

 strings.xmlを以下の内容に書き換えてください。

リスト1 strings.xml
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<resources>
 <string name="app_name">カメラ連携サンプル</string>
</resources>

 また、activity_use_camera.xmlも以下の内容に書き換えてください。

リスト2 activity_use_camera.xml
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<ImageView
 xmlns:android="http://schemas.android.com/apk/res/android"
 xmlns:app="http://schemas.android.com/apk/res-auto"
 android:id="@+id/ivCamera"
 android:layout_width="match_parent"
 android:layout_height="match_parent"
 android:layout_gravity="center"
 android:onClick="onCameraImageClick"
 android:scaleType="center"
 app:srcCompat="@android:drawable/ic_menu_camera"/>

 この状態で、一度アプリを起動してみてください。以下のような画面になっているはずです。

図1 起動したアプリの画面
図1 起動したアプリの画面

 今回のサンプルは、画面いっぱいに画像を表示するためのImageViewを配置しています。初期状態では真ん中にぽつんとカメラのアイコンが表示されているだけです。

 現段階では、このカメラアイコン(正確にはImageView全体)をタップするとエラーで終了しますが、これをカメラアプリが起動するように変更します。さらにカメラアプリでの撮影が終了したら、このアプリに戻った後に撮影した画像がこのImageViewに表示されるようにしていきます。

カメラの利用

 まず、Android端末のカメラ機能の利用方法を概観しておきましょう。

2種類の方法

 端末のカメラ機能を利用する方法には以下の2種類があります。

  • 暗黙的インテントを使い、カメラアプリを利用する。
  • カメラAPIを利用し、自分で処理を記述する。

 後者の方法は自作するため細かい処理が可能ですが、コーディングは大変です。カメラ機能に対して特殊な処理をする必要がなく、単に撮影された画像を入手するだけなら前者の方が圧倒的に簡単に実装できます。Googleもよほどでない限り、前者の方法を採用するように推奨しています。そのため、ここでは前者の暗黙的インテント利用した方法を解説していきます。

カメラのエミュレーション

 前回のGPSもそうですが、カメラも実機ならではの機能です。したがって、できるだけ実機で検証したほうがいいですが、AVDでも簡易的にカメラ機能をエミュレーションしてくれます。この機能はデフォルトではoffになっています。エミュレーターでカメラアプリを起動してみてください。以下のようにエラーになります。

図2 カメラアプリのエラー
図2 カメラアプリのエラー

 そこで、カメラのエミュレーションができるように設定しましょう。

 AVD Managerを表示させ、該当AVDの鉛筆マークをクリックし、AVDの編集画面を表示させてください。

図3 AVDの編集画面
図3 AVDの編集画面

 左下に「Show Advanced Settings」ボタンがあるので、それをクリックしてください。すると、以下のように詳細設定ができるように画面が切り替わります。

図4 AVDの詳細設定画面
図4 AVDの詳細設定画面

 ここに「Camera」の項目があるので、そこのドロップダウンを「None」から「Emulated」に変更して「Finish」をクリックし、AVDを保存してください。

[Note]他の選択肢

 筆者の環境では、「None」、「Emulated」以外にさらに「Webcam0」という選択肢が表示されています。これは、PCが利用できるカメラデバイスを指しています。こちらを使用することも可能です。ただ、PCがカメラデバイスを保有していない、あるいはPCに接続されたカメラディバイスがない状態では使用できないので注意が必要です。

 この状態でAVDを再起動し、カメラアプリを起動してみてください。今度は以下のように無事起動します。これがエミュレートされた状態です。

図5 エミュレートされたカメラアプリ
図5 エミュレートされたカメラアプリ

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この記事の著者

WINGSプロジェクト 齊藤 新三(サイトウ シンゾウ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook <個人紹介>WINGSプロジェクト所属のテクニカルライター。Web系製作会社のシステム部門、SI会社を経てフリーランスとして独立。屋号はSarva(サルヴァ)。HAL大阪の非常勤講師を兼務。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/9913 2018/05/23 15:37

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