talkコマンドは、USER
で指定したユーザと会話をします。会話の方法は、talkコマンドによって2分割されたTTY端末の上段に入力したメッセージが相手側のTTY端末の下段に表示され、逆に相手が上段に入力したメッセージが自分の端末の下段に表示されるという簡単なものです。
TTY端末とは、文字をコンピュータに送ったり、コンピュータから送られてくる文字を表示するための装置のことをいいますが、現在では、ソフトウェアで作られた仮想的な端末も含めてTTY端末と呼んでいます
- ① USER
- 会話をする相手となるユーザ名を指定します。リモートホストのユーザと会話する場合は、「user@host」という形式で指定します。
- ② TTY
- 会話の相手が使用しているTTY端末名を指定します。
同じユーザが複数の端末(TTY)を使用している場合は、ユーザを指定してtalkコマンドを実行しても、どの端末に出力すればよいのかがわかりません。TTY
はそのような場合に指定します
会話する相手がそのシステムにログインしているかどうかを確認するにはwhoコマンドを使用します。
whoコマンド
リモートホストとは、ネットワーク上に存在する他のコンピュータのことです。ホストというのは、1台のホストマシンにたくさんのTTY端末を接続して利用していたことからきている言葉です
[user02]$ talk user01
入力域□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ここに相手に送るメッセージを書いていくと相手の出力域へ即時表示される
出力域
ここに相手から送られてきたデータが表示される
Message from Talk_Daemon@host01 at 13:15 ...
talk: connection requested by user02@host.
user02から会話を希望されていることを表すメッセージが出力されるtalk: respond with: talk user02@host
[user01]$ talk user02
$
これで会話する準備が整った□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
user02の端末こんにちは
ちょっとだけお話しませんか?
ここに入力したメッセージが相手のTTY端末に表示される□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
user01の端末□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
こんにちは
ちょっとだけお話しませんか?相手の入力結果が即時反映される
user01の端末いいですよ
返事を入力□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
こんにちは
ちょっとだけお話しませんか?
user02の端末こんにちは
ちょっとだけお話しませんか?
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
いいですよ返事が即時表示される
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本コンテンツは「UNIXコマンド辞典 ビギナー編」(2003年)を元にWeb用に再編集したものです
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