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【デブサミ2018 夏】セッションレポート(AD)

中国の巨大eコマースを支えるAlibaba Cloud、その次世代分析基盤とは?【デブサミ2018 夏】

【A-5】Alibaba Cloudで実現する、クラウド時代のデータ分析基盤の設計とその道のり

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Alibaba Cloudで構築する次世代分析基盤

 データ分析基盤には、EDW(エンタープライズ・データ・ウェアハウス)の構築が欠かせない。だが、EDW構築にはエンジンに加え、ジョブのスケジューリング、データの処理基盤への転送方法、ジョブフローの設計などをどうするか、悩みがつきまとう。だが、これらの課題もAlibaba Cloudを使えば解決できる。Alibaba Cloudが提供している「DataWorks」を利用すると、ワークフローを直感的に設計でき、ジョブスケジューリングも容易に設定できるからだ。ではAlibaba Cloudを使うとどういったデータ分析基盤が実現できるのか。

 ハー氏は実際のマイグレーション事例を紹介。過去のデータを費用対効果のあるストレージに格納し、データのアクセス頻度によりストレージクラスに分けるのである。分析が必要なデータはETLツールによって分析基盤へと転送する。

 次にハイブリッドデータ分析基盤を構築する。データ整形はコスト対効果が高い処理基盤に任せ、整形済みのデータを高速に分析できるようオンメモリー系データベースを採用する。

次世代データ分析基盤の構成
次世代データ分析基盤の構成

 データ分析や可視化については、Alibaba Cloudに用意されているBIやダッシュボードツールを活用すれば良い。

 「中国のクラウドサービスというと、セキュリティは大丈夫」という声が聞こえるが、Alibaba Cloudはマルチテナント設計思想を採用しており、11レイヤーのセキュリティ構成を採用。「セキュリティ認証も受けており、安心して使える」とハー氏は言い切った。

IoT Platformをローンチ、気軽に活用できる料金設定

SBクラウド株式会社 技術部 ソリューションアーキテクト 井浦太介氏
SBクラウド株式会社 技術部 ソリューションアーキテクト 井浦太介氏

 最後に井浦氏が登壇し、最近ローンチしたIoT Platformを紹介。アーキテクチャの概要は図の通り。SDKはJava、Python、PHP、.Netを提供。「他も随時提供していく予定」と井浦氏は説明する。通信規格はCoAP、MQTT、HTTPSをサポート。連携プロダクトも用意されている。

IoT Platformアーキテクチャ概要(PDF P51)
IoT Platformアーキテクチャ概要(PDF P51)

 「IoT Platformを活用するメリットは、デバイスをつなげるだけで、すぐに使えるようになること。暗号化もサポートしている。99.9%の可用性を保障し、大量のデバイスをつなげることができる」(井浦氏)

 簡単に使えるのもIoT Platformの特徴だ。IoT Platformコンソールを開き、プロダクトを作成。デバイスの作成画面で、エッジ側のデバイスの設定を作成し、ルールを作成する。あとは転送先を選定していけば良い。

 「Data Processingもサポートしているため、SQL文を利用してデバイスからアップロードされたデータより、必要なパラメータの抽出ができる。クラウドサービス連携では、日本サイドではRDS、Table Store、Message Service、Function Computeと連携できる」(井浦氏)

 Alibaba Cloudは価格設定も魅力だ。請求はメッセージの使用件数に応じて計算され、毎月最初の100万件までは無料となっている。

 1つのメッセージは最大512byteで、超えた場合は複数メッセージとしてカウント。「100万メッセージで92円。デバイス管理1台あたり0.35円/日という、気軽に始められる価格設定となっている。ぜひ使ってほしい」

 井浦氏は最後に会場の参加者にこう呼びかけ、セッションを締めた。

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