New RelicがDevOpsの計測課題を解決する
これらの課題を、New Relicならば解決できる。
DevOpsにおける計測の実現に向けて、New Relicが提供しているものは大きく2つある。「フルスタックな計測プラットフォーム」と「DevOps計測に向けたソリューションガイド」だ。まず前者から解説していこう。
「New Relicは、すべてを計測し、見通すための場所」であると佐々木氏は語る。その理由は、アプリケーション・インフラのパフォーマンス、カスタマー・エクスペリエンス、ビジネスゴールといった各ロールが必要な情報を、New Relicという1つのサービス上で統合的に計測できる点にある。
「アプリケーションやインフラのパフォーマンス計測は重要です。なぜなら、パフォーマンスが向上することはデジタルビジネスにプラスの影響を与えるためです。いつパフォーマンスが劣化するか、何がボトルネックになっているのかを可視化することで、適切な対応策を考えられるようになります。
また、ユーザーがアプリケーションを開いてから、ページのロードにどれくらいの時間がかかっているのか。どんな箇所で離脱しているのかなどをチェックしていけば、カスタマー・エクスペリエンスの向上につながります。
さらに、取引あたりの収益やサービスの成長率といった指標を見ることで、どれほどビジネスゴールを達成しているのか可視化できるわけです。DevOpsチームにおいて、何が自分たちにとって重要なビジネスゴールなのかを定め、そのKPIを計測することが重要になります」(佐々木氏)
New Relicのさらなる特徴として、クラウドや最新鋭の技術要素に対応していることも挙げられる。Amazon Web Services(AWS)やGoogle Cloud Platform(GCP)、Microsoft Azureなどの主要クラウドプラットフォームはもちろん、コンテナオーケストレーションシステムのKubernetesにも対応している。
また、New Relicは導入・設定が非常に容易である。New Relic社の公式サイトからサインアップすると、2週間無料でトライアル利用ができる。セットアップ作業は、アプリケーションの実行環境にNew Relicエージェントを入れるだけ。佐々木氏自身も、はじめて触ったときにはその便利さに感動したそうだ。こうした数々の機能を用いて、DevOpsの構成メンバーに合わせた統合的な計測を行うことが重要だ。
「DevOps計測に向けたソリューションガイド」についても解説したい。このガイドは「準備」「活性化」「最適化」という3つのステップに分かれていることが特徴だ。各ステップでは、どのようなノウハウを解説しているのだろうか。
「ステップ1の『準備』においては、インストゥルメントと基準値の策定を行います。New Relicを導入し、現状を可視化してSLO(サービスレベル目標)を策定。さらにSLOに基づいてアラームを設定していきます。
ステップ2の『活性化』では、DevOpsの頻繁なリリースを支えるために、チームでゴールを共有して、変更の影響をきちんと計測できるようにしていきます。インシデント対応を自動化し、コードリリース状況も評価可能にしていくのです。
ステップ3の『最適化』では、継続的な自動化とコミュニケーションおよび改善を行っていきます。アプリの依存関係を把握し、顧客体験や運用体制、システムそのものを改善し続けていくのです。こうした運用を実現するための知識を、ソリューションガイドではご提供しております」(佐々木氏)
DevOpsは、動的に変化する環境に対してうまく対処するための文化だ。その実現において計測が重要であること。New Relicがその大きな助けになることが伝わるセッションとなった。
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