CodeZineに寄稿いただいている執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表の山田祥寛さんによる、JavaフレームワークSpring Bootの解説書『速習 Spring Boot』が8月13日に刊行されました。こちらは「イマドキのJavaによるWebアプリ開発を知りたい!」と言う方に向けた、気軽に学べるコンパクトな入門書です。
本書は、人気のJavaフレームワークSpring Bootについて短時間で概要を掴みたい方のための書籍です。7つのPartに分けて、Spring Bootの基本からテンプレート開発、データベース連携、リクエスト/レスポンス処理、認証処理までを、サンプルコードと共に詳しく解説しています。 コンパクトにまとめた電子書籍なので、短時間で読むことができます。この機会に、Spring Bootを習得してみませんか。
担当編集者からのコメント
WINGSプロジェクト刊行のKindle電子書籍です。
短時間でサクッと読める軽めの本をコンセプトとした「速習」シリーズの最新刊となります。同シリーズでは、これまで「速習 ECMAScript 2020」「速習 Django 3」「速習 TypeScript 第2版」「速習 ASP.NET Core 3」「速習 Laravel 6」「速習 Kotlin」などを送り出してきました。
内容は、人気のJavaフレームワーク「Spring Boot」の解説書です。
Javaの基本は理解している方、イマドキのJavaによるWebアプリ開発を知りたい方などを対象に、プロジェクトの立ち上げから基本的なデータベース連携アプリの実装までを手早く習得していただくことを目的としています。
「なぜフレームワークが必要なの?」「Spring Bootって何?」と気になっている方のために、冒頭部分をちょっとだけ覗いてみましょう。
Spring Frameworkもまた、こうしたフレームワークの一種です。公式サイトでも、
- Spring makes Java simple.
- Spring makes Java modern.
- Spring makes Java productive.
- Spring makes Java reactive.
- Spring makes Java cloud-ready.
と謳われているように、Javaアプリの開発生産性を高めると共に、クラウドなどイマドキのアプリに対応するための基盤を遍く備えています。初期リリースが2003年6月と、Java環境のフレームワークとしては古参に属するものの、現在も精力的に開発が重ねられており、Java環境のデファクトスタンダードとも言えるフレームワークです。
…中略…
しかし、高い機能性は反面、学習コストの高さでもあります。特に複数のプロジェクト(フレームワーク)を組み合わせて開発する場合、設定が複雑化してしまうという問題があります。
そこで用意されたのがSpring Bootです。複数のフレームワークを連携する際にも、標準的な設定を自動構成し、迅速にアプリの基盤を準備できます。Springが提供する種々のフレームワークがアプリ開発のための骨組みを提供するのに対して、Spring Bootとは、これらのフレームワークを組み合わせるためのフレームワークである、と言っても良いでしょう。
Spring Bootは、今や、Springで開発を進めるにあたって欠かせない、すべてのプロジェクトの要となるフレームワークです。
いかがでしょうか。冒頭のほんの一部だけですが、少し興味がわいてきたでしょうか。「もっと見てみたい」と思われた方はぜひ、続きを読んでみてください。
各機能をシンプルなサンプルコードとともに解説しています。サンプル一式は、サポートサイトからダウンロード可能です。ぜひ入手して、実際に自分で動かして試してみてください。
一般読者からのコメント(niwakenさん)
本書はJava言語用フレームワークの一つであるSpring Bootの入門書です。もちろんSpring Bootだけではなく、Springプロジェクト配下の主要なフレームワークに関しての内容も含まれています。
Javaは書いたことがあるが、Springフレームワーク自体はあまり利用したことが無い、といった観点からのレビューとなります。一通り読了して良かったと感じた部分は
- 開発環境の構築から書かれているので、本編の学習以前で躓きづらい。
- 図が適切に使われているので理解がしやすい。
- Spring MVCによるコントローラーの作成からSpring Data JPAによるモデル開発まで、バリデーションなどを含めて通しで内容が進んでいるので、実際に試しながら理解していける。
- Noteという形で本文内容の応用的な内容が書かれている。
- 最終章の高度な話題部分で、実践時にまず必要になりそうな機能についてもある程度解説されている。
といった点です。
入門書ですので各フレームワークに関する本論以外の細かい記述はありませんが、入門という観点では一通り網羅されていると思います。ページ数は多少多く感じるかもしれませんが、図やソースコードが豊富ですので、頭から終わりまで比較的するすると読み通せると感じました。
実際にSpringを使用するプロジェクトに関わる前に全体を読みましたが、フレームワークの全体がざっくりと掴めて有用でした。
個々のフレームワークの詳細は公式HPを見た方が良いと思いますが、その前にざっと目を通しておいて損は無い本だと思います。
仕様
- 書名:『速習 Spring Boot』
- 著者:山田祥寛
- 出版社:WINGSプロジェクト
- 頁数:297ページ
- 定価:636円(+税)
- 色数:4色
- 刊行日:2020年8月13日
目次
Part 1:イントロダクション
- 1.1 Spring Bootとは?
- 1.2 Spring開発の準備
- 1.3 Springアプリの準備
Part 2:アプリ開発の基本
- 2.1 コントローラーの基本
- 2.2 ビューの基本
- 2.3 モデルの基本
- 2.4 補足:アプリのパッケージ化
Part 3:ビュー開発
- 3.1 テキストの設定
- 3.2 条件分岐
- 3.3 繰り返し処理
- 3.4 フラグメント
- 3.5 その他の機能
Part 4:コントローラー開発
- 4.1 リクエストマッピング
- 4.2 リクエスト情報の取得
- 4.3 レスポンスの生成
Part 5:モデル開発(データの取得)
- 5.1 データの取得
- 5.2 ソート、スライス、列の絞り込み
- 5.3 ページネーション
- 5.4 @Queryによる独自クエリの発行
- 5.5 リレーション
Part 6:モデル開発(データの挿入/更新/削除)
- 6.1 データの登録
- 6.2 既存データの更新
- 6.3 既存データの削除
- 6.4 検証機能の実装
Part 7:その他の高度な話題
- 7.1 Spring Security
- 7.2 共通処理
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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