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CodeZine Academy講師インタビュー(AD)

リモート開発の課題を解決! チームで体験し、現場で生かせる「実践モブプロ講座」

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 CodeZineが主催するCodeZine Academyでは、普段の記事やイベントとは異なり、「体験」を通して開発現場の課題解決に貢献すべく、座学とハンズオンを組み合わせた講座を提供しています。先日満席でオンライン開催された「チームで実践するリモートモブプログラミング講座」もその一つ。モブプログラミングの第一人者で、本講座の講師をつとめる安井力氏と及部敬雄氏に、この講座の魅力を聞きました。

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 本記事内で紹介している「チームで実践するリモートモブプログラミング講座」の概要はこちら

問う講座の講師をつとめる、安井 力氏(左)と及部 敬雄氏(右)

当講座の講師をつとめる、安井 力氏(左)と及部 敬雄氏(右)

今再注目されている、モブプロとはなにか?

――モブプログラミング(以下、モブプロ)とは、そもそもどのような開発方法でしょうか。

及部:定義でいうと、「同じ仕事を、同じ時間、同じ場所、同じPCでする」という方法です。しかし、現在ではこの「同じ場所」というのが、物理的な場所だけではなく、Zoomなどのオンラインコミュニケーションツールも含めたものを指すようになってきています。

 また、「プログラミング」という言葉から、エンジニアのプラクティスの一種という印象を受ける人も多いのですが、もっと広い意味で、同じ目的に向かってチームで仕事をするときにこの方法は効果的です。実際にテストやデザイン、営業資料作りにも使われています。

安井:歴史としては、2002年ぐらいから存在していて、2017年頃に広く知られるようになりました。直感的に分かりやすい表現をすれば、1台の家庭用ゲーム機で、皆で知恵を出し合いながらゲームを進める、あの感覚です。皆で1つのことに熱中して取り組み、ゴールを目指すということですね。

――お二人はモブプロの普及活動を早期から行っていらっしゃいますが、開発現場におけるモブプロへの関心はどのように変化していますか?

及部:2017年ぐらいに話題になったときに、私も含め一部の人が盛り上がり、その周りにもだんだん広まっていったのですが、途中でやめた人も多かったという印象でした。それがここ1~2年で働き方が変わったことによって、また注目されているという感覚です。

安井:私の感覚だと、当初と比べて絶対数としてはやっている人が増えてきているのですが、「やってないので始めてみたいです」とか「やってみたけどうまくいかないです」という人が多いのは変わらないです。当たり前のように皆がやっている、知っている、というところにはまだ至っていないかと。

リモート開発の課題感にマッチしたのが再注目の理由

――リモート開発とモブプログラミングの相性についてはいかがでしょうか。

及部:これは私たちにとっても発見だったのですが、相性の話でいうと、リモートの制約はモブプロに関係ないことが分かりました。

 現状、同じ職場で開発していたチームが、コロナ禍で一気にリモート開発への対応が求められるようになった。あるいはリモートでのチームビルディングを余儀なくされている。この両者に共通しているのは、リモートに対応しなければならないということではなく、慣れない環境で、新しい仕事の進め方にチームとして適応しなければならないということです。

 そういった状況下では業務は複雑化し、コミュニケーションの問題も発生しやすくなります。そのような課題に対して、仕事の進め方とチームのコミュニケーション、両方で合意を形成しながら進めることができるモブプロの特長が、解決の手段としてマッチしていると感じる人が増えてきていると思います。

 安井:そうですね、たしかにそういった意味での相性の良さはあると思います。ただ、モブプロがリモート環境において万能ということでもないです。例えば、合宿をすることで、メンバーが緊張感を持ってチームの方向性を揃えるといったようなことをリモートだけで実践するには、まだまだ考えなければならないことがあると思っています。

――なるほど、「銀の弾などない」ということですね。そうした、リモート環境でのモブプロを実践するうえで、気を付けるべき点は他にありますか?

及部:これはモブプロというかリモートワーク全般に言えることなのですが、やはり普段と比べて限られた情報量の中で仕事を進めなければならない大きな制約があるので、その点をチームで話し合って明確なルールを設ける必要があると思います。

 例えば、カメラをオンにしていても画面から外れてしまったらなにをしているか分からないので、「席を外すときは一言チャットに流そう」という、皆が快適に働けるようにルールを作る。チームの中でも、モブプロのグランドルールのようなものが重要になってくるでしょう。

安井:こちらもモブプロに限った話ではありませんが、家で仕事をする場合、マシンやネットワーク環境など、インフラ面でのケアは必要ですね。特に、モブプロではそうした部分に対する要求が高くなってくるので、組織でのケアが必要です。

及部:ワークフロムホームに関していえば、在宅保育をしていたり、途中で子供が帰ってきたり、色々な家庭の事情や環境があると思います。ワークフロムホームは、仕事が家にお邪魔している状況なので、そういった事情に配慮する必要はあると思います。例えば子供がいる場合は、「いつでも画面から外れて子供の対応してもいい」と明確に示してあげると良いと思います。

安井:そうですね。実際に「子供の声が聞こえて和みます」というようなことを、意識して発言するところもあるかと思います。やはり当人は気にしてしまうと思うので、そう思ったときは明確に言ってあげたほうが良いでしょう。

体験を通してチームで学ぶことで、リモート開発を”楽しく”

――講座にはどのような課題を持つ方が参加されていますか?

及部:ここまで2回の実施を経て、リモート環境でのコミュニケーションなど、モブプロを使って課題を解決したいという方と、モブプロを更にうまく使いこなしてチームの仕事をよりうまく進めたいという方が多いと思いました。

安井:私も同意見です。モブプロを社内に広めたい、もっと上手になりたいといった方が参加していると思います。今日の振り返りの中でも、「伝道師になりたい」や「いつも通り楽しかった」といった声も聞こえました。

――今までこの講座は実際に集まって開催していましたが、リモートを前提とした講座に変化させるにあたって、工夫したポイントはありますか?

及部:既存講座の単純なリモート化ではなく、リモートだからこそできるモブプロを学んでもらいたいというのが前提となっています。例えば、ツールも実際にリモートワークで使うものを使用し、使い方を覚えてもらいました。

 また体験を多目に設計しているところもポイントです。最初にやってみてから座学に移り、それを踏まえて再度実践するときに工夫できる流れになっています。実際に自分たちで試してみて、失敗しても学んだことを踏まえてもう1回チャレンジできる。座学だけでは学ぶことができない、失敗とそれに対する調整という、現場でも使えるような設計にしています。

 うまくいくためのやり方と手順を紹介してからその通りにやっていく感じではく、普段の仕事と同じような環境を作り、その中で本当に困ったときに私たちがサポートすることで、自分で得たヒントや経験値を現場に持ち帰ってもらえるようにしています。

安井:もちろん、なにか聞かれたときには対応しますが、基本的には講師二人でチームの様子を見つつも口を出さないことで、自分たちで体験し、気付くようにしてもらえるよう意識しています。

――実際開催してみて、参加者の方の反響はいかがですか?

及部:講座には普段の仕事のチームで参加してもらうので、チーム内の熱意がばらばらだったりします。そんな中でも、良い部分を見つけてもらえて、なにかしら持ち帰ってもらえている印象があります。また、参加してくれた人が現場で実践したことなどを報告してくれるなど、その後も仕事に生かしてくれている人が多い印象です。

安井:今日も最後に質疑応答の時間を設けたのですが、多くの質問が挙げられました。質問が多いということは、「良いお話を伺えました」で完結したのではなく、そこから「実際にやるとなるとここが困る」という、自分事としての実感に繋がったことが感じられています。

――最後にこの記事を読んでモブプロや講座に少しでも興味を持っていただいた方に一言お願いします。

及部:私はモブプロ=チーム開発だと思っています。チーム開発って楽しいですよね! 楽しい体験を共有したい方は是非ご参加ください!

安井:困りました......「楽しい」って言おうと思っていたので......。モブプロは楽しいので是非参加してみてください!

「チームで実践するリモートモブプログラミング講座」参加者募集中!

  • 受講料金:49,500円(税込)
  • 場所:Zoom(オンライン)

 ▼詳細・申込はこちらから

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【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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https://codezine.jp/article/detail/13500 2021/07/01 17:32

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