分析ソリューション購入時の考慮点とは?
続いて、どんな分析ソリューションを選択するべきか、どんなベンダーとパートナーシップを結ぶべきかについて語られた。
既存および最新のアナリティクス機能を備えている
まず、ベーシックな分析の機能に加えて、最新のトレンドに対応した機能を備えていることが挙げられた。組み込まれたレポートやダッシュボードは、発見されたインサイトを、他のユーザーとの共有や、実用的なデータストーリーテリングやコラボレーション、ブロードキャストといった機能を備えている必要がある。
「Yellowfinのソリューションは、自動分析によるアラートや自動インサイトの機能によってユーザーエクスペリエンスを向上し、既存のアプリケーションにさらなる機能や価値を追加いたします」(足立氏)
既存のソフトウェアとアナリティクスをシームレスに統合できる
組み込みを行う際は、システム間の連携の機能が充実している必要がある。
「Yellowfinの場合は、JavaScriptやRestのAPIを提供しているので、クラウドやデスクトップ、あるいはモバイルなどから、Yellowfinにアクセスして、レポーティングやコラボレーションの機能を活用することが可能です」(足立氏)
Yellowfinは機能だけではなく、アプリケーションのユーザーエクスペリエンスを考慮し、
開発者が、各組み込み分析コンポーネントの外観や使用感を制御して、既存のコア製品のビジョンと完全に一致させることができる。
製品の市場投入までの時間を加速させる
独自開発で、製品分析を組み込む場合、最大の障害になるのは開発して運用を始めるまでに時間がかかってしまうこと。製品を迅速に市場に投入するには、当初から組み込みを前提にデザインされている分析ソリューションを探すことが重要だ。分析機能の開発にかける時間やリソースを節約すれば、それだけ既存のコア製品の重要な要素の改善に集中することができる。
「データ分析は、非常に進化の速い領域です。分析機能を組み込むにあたっては市場で最新かつ高度な機能を提供している。そうしたベンダーとパートナーシップを結んで投資の価値を最大化し、競争優位性を確実に獲得していただくことが重要です」(足立氏)
さらに足立氏は、以下の分析ベンダー選択時のポイントを挙げた。
- データアナリティクスにおけるソリューションリーダーとして認知されているか
- データインテグレーションおよびセキュリティを実現できるか
- テクニカルアーキテクチャデザインを支援できるか
- プロジェクトに継続的なサポートを提供できるか
- 戦略的で長期的なパートナーシップに適しているか
「組み込み分析ソリューションを購入し、既存の製品に導入できたとしてもそれがプロジェクトの終了を意味するわけではありません。分析機能がこのあとも継続的に効果を発揮し続けるには、さらに多くの考慮点があります」(足立氏)
足立氏は単に販売するだけではなく既存の製品への、分析機能の組み込みの導入を積極的にサポートし続けてくれるパートナー選びの重要性を強調した。そして、Yellowfinはデータ分析とアプリケーションを最適化された方法で市場に投入するための技術やツール、プロセスも含めて提供していきたいと語り、セッションを締めた。
組み込みアナリティクス製品の選び方:考慮すべき12の基準
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