米Microsoftは、「Internet Explorer 11」デスクトップアプリケーションのサポートを2022年6月15日に終了することを、5月19日(現地時間)に発表した。今後は「Microsoft Edge」への移行を勧める。
今回の発表に至った理由として、Microsoft Edgeが、Internet Explorer(以下、IE)よりも高速かつ安全で最新のブラウジング体験を提供できること、従来のWebサイトやレガシーアプリケーションとの互換性にも対応していること、「IEモード」を搭載しており、IEベースのWebサイトやアプリケーションにも直接アクセスできることなど、IEのほとんどの機能を内包し、更にコレクションやWebキャプチャを始めとする最新の機能を備えていることが挙げられている。
今回の変更により、開発者はIEの利用を必要最低限のレガシーサイトのみに絞ることができる。一方、ユーザーはIEから移行するのに時間がかかるため、同社はサポート終了まで、ユーザーのニーズに応じた入念な移行計画を立てることを勧めている。そのための移行サポートも提供しており、Microsoft Edgeに組み込まれている機能を使用することで、サイト利用を中断することなく、ユーザーの履歴、タブ、パスワード、サインイン状態などの設定を、シームレスに移行することができる。詳細については、「IEユーザーのスムーズな移行支援に関するドキュメント」から確認することができる。
なお、今回のサポート終了は、提供中のWindows 10 LTSCやWindows Server上のIE 11デスクトップアプリケーション、MSHTML(Trident)エンジンには影響しない。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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