マイクロソフトは本日、アプリケーションデザインツールのスイート製品「Microsoft Expression Studio」の価格・発売日と、新技術「Microsoft Silverlight」に関する発表を行った。
マイクロソフトは本日都内で会見を開き、アプリケーションデザインツールのスイート製品「Microsoft Expression Studio」(以下、Expression Studio)と、新技術「Microsoft Silverlight」(以下、Silverlight)に関する発表を行った。
Expression Studio
Expression Studioは、「Microsoft Expression Blend」「Microsoft Expression Web」「Microsoft Expression Media」「Microsoft Expression Design」の4製品にMicrosoft Visual Studio(以下、VS)のStandard Editionが同梱されたもので、日本語版は7月13日より発売開始。リッチなユーザ体験を実現する上で必要なデザイン機能・メディアファイルの管理機能などが提供される。
参考税込価格は、通常版が78,540円、アップグレード版が45,990円、アカデミック版が15,540円。アップグレード版は、Expression Web/Blend/MediaおよびVSのユーザが対象で、これには無償でダウンロードできるExpress Editionも含まれる。
また、Expression Blend/Media/Design 60日無償評価版のダウンロード提供が、本日より開始された。
Silverlight
マイクロソフトでは、次世代の高度なユーザ体験を実現する技術として、「ASP.NET AJAX」「Silverlight」「WPF(Windows Presentation Foundation)」の3つを掲げている。WPFは主にWindows Vistaで力を発揮するUIとロジックを分離したプログラミングモデルで、高度なグラフィックス機能などを有し、デスクトップだけでなくWebブラウザ上での実行にも対応しているのが特長。
一方、Sliverlightはクロスブラウザ、クロスプラットフォームに対応したWebブラウザのプラグインで、より多くの様々な環境での利用を想定している。開発環境は、.NET Frameworkベースで提供されるため、.NET開発者にとっての修得コストは少ない。また、ハイビジョン相当の高品質なメディア配信を低コストで実現するほか、DRM(デジタル著作権管理)技術にも対応しているため、インターネットでの新しい広告モデル、コミュニケーション手段としての利用が期待される。
Silverlightの日本語Webサイトも本日より公開された。各種サンプルデモなども用意されているため、ぜひ一度、実際に高度なユーザ体験を体感してみるとよいだろう。
また、REMIX Tokyo 2007のWebサイトでも、既にSilverlightが使われているので、こちらも併せて確認いただきたい。
現在、Silverlight 1.0はβ版、1.1はα版で提供されており、Silverlight 1.0の正式版は今年夏のリリースを予定。将来的にモバイルでの展開(Silverlight for mobile)も視野に入れている。
なお、現段階でExpression StudioにおけるSilverlight対応は限定的で、Expression Blend 2での対応を予定。現状のユーザに関しては、今後アドイン等でのサポートを予定しているとのこと。
最後に、「Silverlightのロゴはネビュラ(星雲)をモチーフにしており、それだけ規模の大きいものをイメージしている。その中でExpressionをまさにきら星のようにたくさんの方々に使っていただいて、大きなビジネスに育てていこうと切望している」と締めくくった。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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