オブジェクト指向言語と関数型言語の特徴を併せ持つ、オープンソースのプログラミング言語Scalaの開発チームは、最新版となる「Scala 3.0.2」を9月7日(現地時間)にリリースした。
以前にリリースされた、「Scala 3.0.2-RC2」に重大なバグが見つからなかったため、同リリース候補がそのまま安定版となる「Scala 3.0.2」としてリリースされている。
Scala 3で採用されているインデントベースの構文は、コードをより簡潔で読みやすくすることを目的としており、「Scala 3.0.2」ではif文または式の中の論理式が、ifキーワードと同じ行で始まる場合、次の行に続けることができるようになった。
さらに、Scalaの標準型階層を変更して、型システムのレベルで厳密なチェックを直接実行することで、null許容値のトレースを容易にするコンパイラオプション-Yexplicit-nullsの追加、型シグネチャによるメソッド検索への対応、メタプログラミングにおける複数の小さな改善などが行われている。
あわせて、「Scala 3.1」の最初のリリース候補となる「Scala 3.1.0-RC1」もリリースされており、10月中旬には「Scala 3.1」安定版のリリースが見込まれる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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