無期限で無償利用できる「Free Tier」などの新たな取り組み
New Relicではこのような状況を前にし、日本のDXを推進し、中堅・中小企業までも含めたさまざまな企業においてオブザーバビリティを獲得していけるようにするための、ユーザーへの支援について紹介した。
すでにNew Relicを使いこなしているユーザーに対しては、海外の成功事例や情報交換が得られる「Customer Advisory Board」や、国内ユーザー向けのコミュニティ「New Relic User Group」を提供している。
さらに、これからNew Relicに取り組みたいユーザーへの新たな取り組みとして、新たに料金体系の変更と、無償の学習サポートの拡充を行った。
料金体系について、これまで2週間の無償トライアルとして提供していたものを、期間制限なしに全機能が利用できる無償ライセンス「Free Tier」を提供開始した。「Free Tier」では、1ユーザー、100GB/月のデータ量まで利用できる。Free Tierは昨年から提供しているものだが、すでに5000のユーザーが登録していると言う。
さらに、中堅・中小企業向けのライセンスも提供開始。このライセンスでは、月額3万8400円(税抜)から利用可能で、2~4ユーザー、データ量は333GB/月まで利用することができる。従来は4ユーザー以上の利用でしか得られなかった日本語サポートも得られる。また、アイレットとのパートナーシップにより、月額5万円から始められる導入支援サービスの提供も開始した。
続いて無償の学習サポートについて。New Relicは、学習に必要なさまざまなコンテンツを日本語化しており、インストールウィザードやインストールガイド、製品ドキュメントを日本語で公開している。書籍『New Relic実践入門』(翔泳社)も発売した。
無償トレーニングも定期開催し、入門編のPractitionerから、Advanceコースまで、受講者の関心や習熟レベルに合わせたコースを提供。日本語での学習コンテンツは、2021年10月より順次増強される予定だ。
最後にコミュニティへの支援について。Webパフォーマンスチューニングコンテンスト「ISUCON」へのライセンスや技術サポートの無償提供や、AWSのコミュニティ「JAWS-UG」へのスポンサーなど既存の技術コミュニティへの貢献のほか、前述の「New Relic User Group」を2021年9月に発足させた。
さらにOSSへの貢献については、New Relicが150億円で買収したKubernetesオブザーバビリティプラットフォーム「Pixie」をCNCFに寄贈。さらにOpen Telemetryへの準拠にも力を入れている。
最後に小西氏は、New Relicが日本で愛されている理由について紹介した。
まずはメイドインジャパン。製品は米国製だが、日本のユーザー支援のためのローカライズや学習コンテンツ、サポートなどは日本法人の日本人によって行われている。
次に、オブザーバビリティの民主化に本気で取り組んでいるという点。期間制限なく無償で利用できるFree Tierは「業界初の取り組み」と小西氏は言う。
最後に、New Relicを利用すると、エンジニアにとって学びが多いという点。「最も成功事例を公開し、イベントを開催してノウハウをシェアし、ユーザー同士のネットワーキングの機会が最も多い」と小西氏は胸を張る。「製品機能を提供するだけでなく、それらを用いた新しい気づきやノウハウをお届けして、エンジニアのスキルアップやキャリアアップに一番コミットしているのが我々だ」と語った。
